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大けがをした愛猫を人間の病院に運び、検査・処置をした医師が糾弾される イタリア

ねこちゃんホンポ

愛猫が6階から転落

画像はイメージです

2025年2月、イタリア北部で人間の病院に勤務する放射線医師が、大けがをした愛猫をその病院に持ち込み、無断でCTスキャンと手術を施したとして捜査の対象になっています。

Gianluca Fanelliさんの飼っている2歳の猫Athenaは、ある日建物の6階から転落し、骨折や内臓の損傷を伴う大けがをしてしまいました。

Gianlucaさんは自身の勤務するUmberto Parini病院に猫を運び、CT検査でけがの状況を確認したあと、空いていた手術台を使って肺から液体を抜き取り、猫の呼吸を助けたといいます。

「全力を尽くさずに猫が死んでいたら、自分を決して許せなかったでしょう。わたしの子供たちはこの猫をたいへんかわいがっているので、見殺しにはできませんでした」と彼は説明しています。

規則違反で調査を開始

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猫は一命を取りとめ、現在は回復に向かっているといいます。しかしこれを知ったMassimo Uberti病院長は調査を開始し、警察に報告しました。

一方Gianlucaさんは「その日予定されていたレントゲン検査はすべて終了していたし、緊急検査の予約も入っていなかったため、勤務時間外に病院の機器を使用しただけ」と主張しています。

彼は病院あての文書で次のように述べています。

「今回の行為が規則違反につながったとしたら、申し訳なく思います。病院に何らかの経済的損害を与えたなら全額を支払います。医師であるということは、命に奉仕するために全身全霊を捧げるという使命を遂行することです。人間であろうとペットであろうと、患者の目に宿る命を見殺しにはできません」

議論は全国に拡大

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実はイタリアでは、入院のためには長い順番待ちが必要で、患者は迅速な治療が受けられていません。このため今回のGianlucaさんの判断が適切だったかどうかについて、全国的にも議論が沸き起こっています。

これに対し、Gianlucaさんの妻で上院議員を務める元地方知事のNicoletta Spelgattiさんは、夫を擁護してこう述べています。

「人生で正しいことをしたら、その結果を心配する必要はありません。人間の決めた規則と宇宙の法則は必ずしも同じ方向に進むわけではありません。夫は命を救いました。これ以上の説明は不要です」

さて、あなたはどう思いますか?

出典:Italian doctor under investigation after smuggling injured cat into hospital for CAT scan

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