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「高市相場」の追い風に乗れず 20カ月ぶりの前年割れで続落した「生活用品」銘柄

セブツー

10月4日に行われた自民党総裁選で、高市早苗氏が新総裁に選出された。初の女性総裁の誕生という歴史的な一日から週明けの6日、東京株式市場はその期待感を大きく織り込み、日経平均株価は大幅に続伸した。

終値は前営業日比2175.26円高の4万7944.76円となり、取引時間中には一時4万8000円台を突破、史上最高値を塗り替えた。新政権の経済政策への期待が高まり、投資マインドが一気に改善した格好だ。

高市新総裁は選挙戦の中で「大胆な金融緩和」と「積極的な財政出動」を柱とする経済政策を打ち出している。市場では、政府・日銀による協調路線の強化や、成長分野への大型投資の拡大などへの期待が広がっており、「高市相場」への思惑が株価を押し上げたとみられる。

この流れは、消費関連株の代表格であるファッション&アパレル関連銘柄にも波及した。まず、ファストファッションの代表銘柄のファーストリテイリングは前日比4.95%高と急伸し、2,250円高の株価で取引を終えた。百貨店株も買いが集まり、三越伊勢丹ホールディングスは3.16%高(+83.5円)と大幅高を記録した。

生活必需品を扱うロープライス業態も堅調で、西松屋チェーンは2.61%高(+55円)。さらに、インバウンド需要の回復や世界的なスポーツ市場の拡大が追い風となるアシックスも4.52%高(+172円)と買われた。ファッションECでは、代表銘柄のZOZOが2.17%高(+29.5円)と上昇し、ファッション&アパレルの幅広い領域で高市政権への期待が波及した。

一方、下落した銘柄もある。「無印良品」を展開する良品計画は0.54%安(−14.5円)と反落し、2日続落となった。同社は10月2日に発表した9月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアの合計が前年同月比1.1%減と20カ月ぶりに前年割れを記録。成長鈍化への懸念が投資家心理を冷やした。

今後の焦点は、新政権の政策がどこまで具体化し、実行されるかに移る。新たなリーダーの下、日本経済が再び上昇軌道に乗るのか。「高市相場」の本格到来を見据え、投資家の視線は政策運営と企業の成長戦略に注がれている。

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