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犬が『飢え死にしそう』になっているときの危険なサイン4選 今すぐ病院へ連れて行くべき症状まで

わんちゃんホンポ

犬が「飢え死にしそう」になっているときの危険なサイン

普通に飼われている犬が飢え死にしそうになることは、そうそうないでしょう。

しかし、病気やストレスなどによって食事を食べない状況が続くと、飢え死にしてしまう可能性はゼロではありません。

そこで今回は、犬が「飢え死にしそう」になっているときの危険なサインについて解説します。手遅れにならないように、しっかりと確認しておきましょう。

1.痩せ細る

犬が飢え死にしそうになっているときに見られる最も顕著な危険なサインは、痩せ細ることです。

犬が飢え死にしそうになっているとき、明らかに体重が減少し、肋骨や背骨が浮き出るほど痩せ細ってしまうこともあります。

これは、十分な栄養が摂取できず、生きるために必要なエネルギーを維持できなくなっている深刻な状態と考えられます。

2.ぐったりする

犬は元気であれば活発に動き回りますが、飢え死にしそうなときはぐったりとして動かなくなり、遊びや散歩への興味も失います。

飢餓状態によるエネルギー不足や内臓機能の低下が進行すると、起き上がることさえ難しくなり、いつもぐったりと寝ているような状態になります。

3.被毛が薄くなる、パサつく

栄養不足により、被毛が薄くなったりパサついたりするのも、飢え死にしそうな犬の危険なサインのひとつです。

栄養が足りている健康な犬の被毛は、つややかで手触りもよいです。しかし、栄養が足りないと、抜け毛が増えて被毛が薄くなったり、被毛の質が低下してパサパサになったりします。

被毛の状態は健康のバロメーターであるため、このような変化を見逃さないようにしましょう。

ただし、被毛の変化は病気やストレス、老化などによっても見られます。そのため、飢え死にしそうな危険なサインかどうかは、ほかの症状と併せて総合的に判断することが大切です。

4.震える

飢え死にしそうになっている犬は、震えが見られることがあります。栄養不足が犬の代謝を低下させ、体温を維持する機能を損なうことがあるからです。

犬の平熱は38〜39℃程度ですが、体温が37.5℃を下回ると低体温と判断されます。犬が震えていて、体が冷たく感じられる場合は、低体温症を発症している可能性があります。

また、栄養不足によって低血糖が引き起こされることもあり、これが震えの原因となることがあります。

今すぐ病院へ連れて行くべき症状

前章で解説した危険なサインに気づいたら、速やかに動物病院を受診することが重要です。

特に以下の症状が見られた場合は、命に関わる可能性が高いため、迷わず今すぐ動物病院へ連れて行きましょう。

2〜3日以上全く食べない

犬の体は、食べ物から栄養を摂取してエネルギーを生産しますが、それができない状態が続くと臓器に負担がかかり、機能不全に陥る恐れがあります。

そのため、長期間の絶食は、犬の健康に深刻な影響を与える可能性があり、命に関わる事態に発展する可能性も否定できません。特に、子犬や老犬は成犬よりも体力が弱いため、より注意が必要です。

成犬は3日以上、子犬や老犬は2日以上、食事もおやつも全く食べない状態である場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

ぐったりして呼びかけに反応しない

犬がぐったりして、名前を呼んでも反応しない場合、意識レベルが低下している可能性があります。これは非常に危険な状態であり、一刻も早い対応が求められます。

直ちに獣医師に診てもらうことが、犬の命を救うカギとなります。

脱水症状が見られる

食事やおやつに加えて、水分も十分に摂取していない状態が続くと、脱水が進行していきます。口の中が乾燥している、皮膚を軽くつまんだ際に元に戻るのが遅いというような症状が見られる場合、脱水を起こしている可能性が高いです。

脱水は犬の体の機能を急激に低下させ、命に関わることもあるため、すぐに動物病院を受診し、適切な治療を受ける必要があります。

震えが止まらない

犬の震えが止まらない場合、体に何か異変が起きていると考えられます。

震えの原因は、寒さ、病気、ストレスなど様々ですが、十分な栄養を摂れていない犬の場合、「低体温症」や「低血糖」が疑われます。

いずれも放置すれば命に関わる恐れがあるため、愛犬の震えが止まらない場合は、早急に動物病院へ連れて行きましょう

まとめ

今回は、犬が「飢え死にしそう」になっているときの危険なサインについて解説しました。

犬が飢え死にしそうになる状態は、犬にとって非常に危険な状態です。飼い主には、愛犬のその異常に早く気づき、迅速に対処することが求められます。

愛犬が今回解説したようなサインを見せていたら、様子見をせずにすぐに動物病院へ連れて行きましょう。そうすることで、愛犬の命を救える可能性が高まります。


(獣医師監修:寺脇寛子)

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