夏の磯場の【極浅ムラソイゲームは直リグで楽しもう】 根掛かりもしにくく快適
私は昨年の同時期、同じような状況でブリーデンのミニマルを使うムラソイゲームを記事にしました。このことについて今でもミニマルは超が付くくらい優秀なプラグだと思っています。しかしプラグの欠点のひとつはワームよりコストが高くロストした時のショックが大きいこと。そこで今年は原点に戻りワームでチャレンジしてみてこのリグも最強ではないかと痛感しました。今回はそんなお話です。
夏に極浅の岩場に潜むムラソイの習性について
私が昨年書いた記事はこれです。(「餌木型ルアー『ミニマル』を使った夏のムラソイゲーム入門 浅場でも根がかりしないワケとは?」この記事の前に是非一読ください。
直リグが安価で根掛からず面白い
これまで磯の浅場のムラソイゲームの主流はジグヘッド+ワームでした。しかしジグヘッドはフックとシンカーが一体なのでラインを引けばフックも動くのでその動きが根掛かりにつながりリグ(ワーム)のロストは覚悟の上という釣り方でもありました。
オフセットのジグヘッドを使用することで多少根がかりは軽減しますが、それでも構造ゆえの根がかりはやっぱり多いと言えます…。そこで今回お勧めしたいのは「直リグ」です。
直リグの特徴はシンカーとフックが分離している点にあります。つまりラインを引いた時に直接フックに力が伝わらないのです。そのため根がかりがかなりおさえられるのです。
またムラソイゲームは真下にリグを落とす釣りですが魚がいればすぐにムラソイのアタックがあり勝負が早いのが特徴です。その際重いシンカーが先に落ち続いて軽いワームが落ちてくるためそもそもフックが接地しにくい状態でポイントを攻めることができるのです。
午前中は魚の活性低し
磯には10時過ぎに入りました。天気は曇り。この釣りはカンカン照りで明暗がはっきりしていた方が魚の活性が高いのであまり良いコンディションではありません。
予想通り岩と岩の間にリグを落として30分ほどランガンしてみますが魚からの反応は全くありません。
「どう考えても魚はいる。ただ魚のスイッチが入っていないだけだ。」と判断し釣友と相談して早めに昼食を取り天気予報を信じて日差しが戻る午後に再度チャレンジすることにしました。
午後にムラソイのスイッチオン
午後の釣りは1時過ぎからとなりました。戻った磯場は天気予報の通り日差しが強くなり明暗がはっきりとしています。
「これは魚の捕食スイッチが入ったぞ!」そう直感しリグを落とすとすぐに魚からの反応がありました。
予想的中です。その後は釣れる!釣れる!2時間弱の釣行でしたが釣友と二人で23cmを筆頭に20匹以上を釣り上げました。
釣果に繋がったポイント
ヒットがあったポイントはいずれも潮通しが良く生命感があり水深50cm以内で藻の生えていないところという共通点がありました。
きっとムラソイの側からしたら獲物に襲いかかりやすい場所が上の4つのキーワードなのかなと思います。
次に釣る際の注意ですがムラソイはルアーに襲いかかる時だけ岩陰からダッシュして出てきますがルアーを咥えるとすぐに元いた根に帰ろうとします。
その根に戻るダッシュに負けてしまうと根がかりにつながってしまうのでヒット直後からムラソイの引きに負けないよう引きずり出さなければいけません。そのやりとりがスリリングでとても楽しいです。
また浅場の釣りなのでバイトの瞬間が見えるのも大興奮です。
極浅ムラソイゲームは夏が本番
ということで今回の釣りはこれで終了となりましたが結果は直リグで根がかりは0でロストは大物の引きに負けてしまってラインブレイクした1本だけという結果でした。コスパも高いのでお勧めです。
磯の極浅のムラソイゲームは夏場が中心なので最盛期はこれからです!誰にでも簡単に30cm近い大物が釣れます!
夏の日差しを浴びながらガツンとアタックしてくる根魚とのファイトを楽しむ。ぜひチャレンジしてください!それではまた。
<アングラー「K」/TSURINEWSライター>