夢いっぱいの短冊ゆらめく 七夕飾りで彩りを JR釜石駅「季節感を楽しんで」
夏のおもてなしに―。釜石市鈴子町のJR釜石駅(髙橋恒平駅長)に、子どもたちの願いが詰まった短冊などを取り付けた七夕飾りが設置されている。駅利用者も思いをつづって飾れるよう短冊を用意。グループ会社の職員が手作りした吹き流しと合わせ、15日まで駅舎内を彩る。
駅利用客に七夕の雰囲気を楽しんでもらおうと、2017年から実施し、今年で8回目。飾り付けには、天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児84人)が毎年協力している。
設置は6月25日から。この日、同園の年長児17人が、全園児と園職員らが願い事を書いた短冊約120枚を持って同駅を訪れ、駅職員らと一緒にササ竹3本に短冊をくくり付けた。「サッカーがじょうずになりますように」「はやくはしれるようになりたい」…。園児のさまざまな夢で彩られたササ竹の前で「たなばたさま」を元気に歌った。
駅員らが作った星形や網飾りなどの飾り付けもお手伝い。出来栄えに満足げな千代川拓磨ちゃん(5)に願い事を聞いてみると、「筋肉マッチョになって、鉄棒が上手になりたい」と答えが返ってきた。友達の短冊ものぞき込んで、「かなうといいね」と笑った。
髙橋駅長は「子どもたちの力強い願い事を見て、元気づけられている。夏の風物詩として駅利用者に季節を感じてもらえたら。短冊も用意しているので、自由につづってもらえたらうれしい」とにこやかに話した。地域の皆さまが笑顔で元気に過ごせますように―。駅員たちの思いがつづられた短冊も揺らめいている。