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孫休暇に孫育て講座が話題!ソフリエは全国に750人も!

TBSラジオ

大谷翔平選手の「父親リスト」が話題になっていますが、今朝は「子育て」ではなく「孫育て」の話題です。

今、働く祖父母世代が孫の世話のために仕事を休むことができる「孫休暇」が広がり始めています。

育孫休暇を導入

「育孫休暇」を去年、導入したのは長崎ちゃんぽんリンガーハットを運営する株式会社リンガーハットです。総務人事チーム 齊藤裕紀子さんにお話を伺いました。

株式会社リンガーハット総務人事チーム 齊藤裕紀子さん

「育孫休暇」は、小学生以下のお孫さんを持つ社員が、使用できるというふうになっています。利用者の方は、運動会だったりとか、娘さんの第2子出産というところで、家族への協力ができてすごく良かったなという感想でした。男性でこの休暇を取った方は、今までは仕事をメインに考えていて、家族の行事やお孫さんの行事は後回しにしてしまっていた部分もあったとは思うんですけれども「育孫休暇」ができたことにより、そっちに前向きに参加するという気持ちになれたのかなと思います。外食産業って、土日が仕事なので家族となかなか一緒に過ごせないイメージとか、今もあるのかなと思うんですが、外食で働くパパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃんも家族と一緒の時間をたくさん持てて、お仕事も充実、プライベートも充実と、イメージが変わっていけばいいなと思っています。

今は親の共働き世帯が多いことや、定年の引き上げ、定年後の再雇用などもあって、働く祖父母世代が増えていることも休暇導入の背景にあります。

(意見・要望を出し合う場となっている座談会の様子)

リンガーハットでは、毎週、社長や社員が出席してオンラインで意見や要望を出し合う座談会の中で、社員から要望があり育孫休暇の導入に至ったそうで、育孫休暇は1年に6日まで利用できます。去年導入して、これまでの利用者は、男性2人、女性1人の合計3人。社員はおよそ460人いて、55歳以上の方がおよそ20%ということで、もっとこの休暇の取得者を増やしていきたいと話していました。

リンガーハット以外にも、この孫休暇・育孫休暇は色々な企業や自治体が取り入れていて、今月からタカラトミーでも導入されています。

孫育て講座も話題 全国に750人!「ソフリエ」とは

そして、孫休暇だけではなく「孫育て講座」という講座も話題になっているんです。
リンガーハットの育孫休暇を取得した方の中に男性の話もありましたが、おじいちゃん、祖父の孫育てを促そうと、「ソフリエ」という言葉を作って活動している団体があります。NPO法人エガリテ大手前 代表 古久保俊嗣さんのお話です。

NPO法人エガリテ大手前 代表 古久保俊嗣さん

働き方がどんどん厳しくなっている、子育てとの両立が昔よりもさらに厳しくなっている。祖父が「孫育て」をもっと主体的にやりましょうと、そういう活動として「ソフリエ」。ソムリエじゃなくて、ソフリエですね。その資格認定をしています。朝10時くらいから始まって、夕方3時、4時くらいに終わる。昼は離乳食と一緒に自分たちのご飯も作りましょうって、調理実習もやるんですけど、それに加えておむつの当て方とか、入浴のさせ方とか、ふれあいということで、子どもたちとの遊びね。こういうものの勉強もします。


「ソフリエ」は、おじいちゃんの「祖父」と「ソムリエ」を掛け合わせた造語で、孫の育児、孫育てをする男性のこと。ソフリエ講座は2010年からスタートし、講座を受けるとソフリエに認定されるようになっています。全国の自治体やNPOと一緒に各地で講座を開いていて、各地のそれぞれの自治体で講座を受ける人が多いそう。

認定を受けたソフリエは今、全国におよそ750人いるということです。

古久保さんは「孫とのふれあいへの期待が高まった」

講座の内容は、自立して孫育てを実践できるようなセミナーになっていて、今70代の古久保さん自身も、お孫さんが生まれる前に、この講座を受けたそう。自分の子育ての時には、仕事が忙しく全く育児をしなかったそうですが・・・このソフリエ講座の参加者の立場としての感想を再びNPO法人エガリテ大手前 古久保 俊嗣さんに伺いました。

NPO法人エガリテ大手前 古久保 俊嗣さん

新しい発見ばかりですね。何も知らなかったなということでした。やっぱり、甘やかせるというか、外へ連れて行って、買い食いとかしちゃうわけですね。別に懐かせようと思うとかじゃないんだけど、多分明らかにお腹減ってるし。それが必ずバレるわけですよね。家に帰って子どもが言っちゃうから。それで親は親で栄養管理とか意識があるから、こんなもの食べさせちゃダメだとか、まだこれはダメだとか、怒られたことは確かにありましたね。孫が誕生する、これからふれあいしていくという期待は、勉強していくとどんどん高まっていきましたね。社会的な要請というか、ニーズは、多くなることはあっても、小さくなることはないと思っています。

この孫育て、ソフリエがすぐに少子化の解決につながるとは思っていないけれど、絶対に今後孫育ての需要はさらに増えていくと思うので、こういった講座の存在も広がってほしいと話していました。

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート:西村志野)

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