「アットコスメ」が好調で株価が続伸 アイスタイルの第1四半期の最終利益は前年同期の3.5倍
11月8日に2025年6月期の第1四半期決算を発表したアイスタイルの株価が上昇している。美容関連サイト「アットコスメ(@cosme)」などを手掛けるアイスタイルの第1四半期決算は、売上高は150億3800万円(前年同期比20.8%増)、営業利益は7億6200万円(同107.1%増)、親会社株主に帰属する四半期利益は6億300万円(同252.0%増)と大幅な増収増益で、最終利益は前年同期の3.52倍だった。
「アットコスメショッピング(@cosme SHOPPING)」や「アットコスメストア(@cosme STORE)」などの小売業を中心としたリテール事業が好調で、売上高は前年同期から28.7%増となる113億5400万円、営業利益は同38.3%増となる7億1400万円だった。
美容関連サイト「アットコスメ」を主軸にしたマーケティング支援事業は、需要期に取り引きが増加したことで売上高は前年同期から9.8%増となる22億9800万円、営業利益は同36.8%増となる6億6200万円だった。主軸の2事業の決算内容が好感され、アイスタイルの株価は11月11日の10時40分を回った時点で前週末8日の取引終了後から7.21%上昇している。
一方、中国向けの越境ECなどを展開するグローバル事業は、営業赤字が続いている。売上高は前年同期から9.3%減の9億9900万円、営業利益は1400万円の赤字(前年は6500万円の赤字)だった。韓国は日本への進出支援によって増収となったが、個人消費の冷え込みが続く香港の店舗や中国向けの越境ECは今後、戦略の見直しが必要とされる。
アイスタイルの2025年6月期の連結業績予想は、売上高は640億円(前年比14.1%増)、営業利益は24億円(同23.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は16億円(同31.8%増)を見込んでいる。