都筑消防署 開館前のホールで訓練 ボッシュ社含め合同で
都筑消防署(増山敬太署長)は3月4日、16日の開館を前にした都筑区民文化センター「ボッシュホール」(小川弘館長)で、「消防総合訓練」を実施した。訓練はボッシュ株式会社(クリスチャン・メッカー代表取締役社長)と同ホールの3者合同で行われた。
訓練は、全国の「春の火災予防運動」に合わせて行われたもの。都筑区とボッシュ社は昨年12月、文化振興や次世代育成、防災などを対象に「地域活性化に関する包括連携協定」を締結しており、訓練は協定に基づく取り組みの一環でもある。
訓練は、同社で出火し、延焼が拡大したことを想定。同社社員らは消火栓などを使った初期消火方法の確認や避難訓練を行った。その後、同ホールのメインホールで、同署員らによる救命救急の講習が実施された。
講習では、スマートフォンで消防司令センターと映像を送受信するシステム「映像119」の紹介やAEDの使用方法を解説。また、同ホールの総務管理を務める平川進さんを交え、救命処置の実演も行われた。
同署の渡邉史子副署長は「同社は最新の設備に加え、緑もある素晴らしい環境。今後も働きやすい環境を保つため、安全への意識を高く持ってほしい」と社員らに呼びかけた。
平川さんは「施設内の消火設備やAEDの使い方などを学ぶ貴重な機会になった。ホールが開館すると老若男女問わず、多くの人が出入りする場所になる。事前に学べて良かった」と話した。