茅ヶ崎市がスギホールディングスと包括協定 健康増進、福祉向上など6項目
茅ヶ崎市は9月26日、ドラッグストア「スギ薬局」の経営管理、運営を行うスギホールディングス(株)(本社愛知県、杉浦克典代表取締役社長)と「市民のより豊かな生活の実現」を目指し、包括連携協定を締結した。今後、健康増進や福祉向上、スポーツ支援や防災などに共同で取り組んでいく。
現在、「スギ薬局」を全国に約1800店舗を展開している同社。神奈川県内で自治体と同様の協定を締結するのは初めてという。両者は今後、【1】健康増進【2】福祉向上【3】スポーツ支援【4】子育て【5】防災【6】環境の6項目について、共同で取り組みを進めていく。
この日は茅ヶ崎市役所を同社の杉浦伸哉取締役副社長ら関係者が訪れ、佐藤光市長と協定書を取り交わした。佐藤市長は「協定を締結できたことは本当にありがたく、さまざまな可能性を感じている。特に防災面では行政だけでは対応できないことが増えており、一緒に市民を守っていきたい」と呼びかけ、杉浦副社長は「今日、市内を回らせてもらったが、活気があるまちだと感じた。一緒に持続可能な地域づくりに貢献していけたら」と話した。
「買い物支援」検討中
具体的な事業としては、車での移動や徒歩での外出が難しく、日常の買い物に困難な人を支援する事業を計画しているという。
福祉施設や高齢者向け住宅などを移動販売車で巡回し、日用品雑貨、食料品等を販売する取り組みを来春にもスタートさせたい考えで、市とも協議を進めている。
また、災害時の備えとして、同社の商品を公共施設等に保管し、定期的に入れ替えることで更新の費用負担が少なくなる「ローリングストック」も行う。