龍城ケ丘ゾーン 開園に向け整備進む 名称は4月下旬公表
平塚市龍城ケ丘の湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーンの整備が進められている。2024年7月に着工し、今秋に完成予定だ。市では「選ばれるまち・住み続けるまち」を実現する取り組みとして、海岸エリアの魅力アップを図る。
同所にあった龍城ケ丘プールは、老朽化によって2013年に廃止。プール跡地と東側エリア合わせて約2万4000平方メートルを魅力ある公園とするため、民間事業者の資金やアイデアを活用する公募設置管理制度・Park-PFIを活用し公募を行い、20年1月に公園を整備・管理運営する事業者と公園プランを決定した。
当初は21年12月の着工予定だったが、塩や風が周囲に与える影響の調査や、交通安全対策上の観点から施設配置を見直したことなどにより延期を繰り返してきた。市みどり公園・水辺課によると、昨年7月から始まった工事は順調に進んでいるといい、現段階では造成工事を終え、順次本格的な建築工事が始まるという。
「海辺のある暮らし」創出
公園のコンセプトは、海・景観・自然・食を楽しむライフスタイル「海辺のある暮らし」。
総建築面積は約970平方メートル。普段は展望台として、津波発生時は避難施設になるエントランス棟をはじめ、平塚の海の幸や山の幸を扱うマルシェ棟、カフェ機能を兼ね備えたBBQレストランなどの建物のほか、スポーツフィールドや芝生広場、ビーチライフプロムナードなども整備される。
公園東部には85台駐車できる駐車場も完備。同課では「これまで海に来ても駐車スペースがなかった。市民がこれまで以上に海や自然に触れ合い楽しめるとともに、市外の方にも素晴らしい平塚の海の魅力を知ってもらい、海岸エリアの賑わいを創出できれば」と話している。
市では昨年、公園の名称(愛称)の投票を行った。【1】BeachLifeBase(ビーチライフベース)【2】Ocean平(オーシャンダイラ)【3】seaterasu(シーテラス)の3案から選考。投票結果は、今年の4月下旬頃に公園のロゴと合わせて公表される。
市では1年間で67万人の集客を見込んでいるという。