倉敷フルーツヴィレッジ ~ 玉島八島(富田)で地元フルーツをふんだんに使ったスイーツカフェ&産直マーケット
岡山県は豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、フルーツ王国として全国に名を馳せています。
特に桃やぶどうの生産地としても有名で多くの生産者によってその品質が支えられています。倉敷市玉島も桃の産地で有名ですが、フルーツを専門にしたカフェは少ないかもしれません。
2023年7月、観光客や地域の人に地元の新鮮なフルーツが食べられる場所を提供したいと、玉島八島(富田)に「倉敷フルーツヴィレッジ」がオ―プンしました。
オープンから1年ほど経ち、おいしいフルーツのスイーツが食べられるカフェとして地元の人々に人気のようです。
「倉敷フルーツヴィレッジ」とはどのようなお店なのか、さっそく紹介します。
倉敷フルーツヴィレッジとは
「倉敷フルーツヴィレッジ」は2023年7月23日、玉島八島(富田)の県道60号線沿いにオープンしました。
県道を車で走っているとウッド調の看板が見えてきます。看板が目に入りにくいことがありますので、見落とさないよう注意。
地産地消にこだわった食材を使用し、スイーツやランチを提供するカフェスペースと産地直送品を販売する産直マーケットを併設しています。
駐車場はお店の前に5台、奥に11台止められます。敷地内は広々としているので、駐車が苦手な人でも安心です。
テラス席はお店の前と入口に二か所併設され、合計7テーブル20席設置されています。
気候の良い時季には、自然に囲まれながらのんびりとカフェを楽しめます。
店内のようす(カフェスペース)
店内に入ると、SNSの投稿にぴったりな、なんとも可愛らしい空間が広がっていました。
少人数にも大人数にも対応できるテーブル席。カウンター席もあるので、ひとりでも気軽に飲食を楽しめます。
先に受付で注文を済ませ料金を支払うスタイルです。呼び出しブザーが渡され、テーブルに座って待ちます。
倉敷フルーツヴィレッジのメニュー
価格は消費税込。2024年(令和6年)8月時点の情報
ランチメニューもありますが、主役はフルーツ。フルーツを使ったスイーツのメニューが並んでいます。
季節によりフルーツの種類はさまざま。イチゴや桃、ぶどうにみかんなど、季節ごとに旬のフルーツが楽しめるのもうれしいですね。
取材をしたときは、ちょうど桃が全盛期。さっそくオススメメニューを試食しました。
おすすめメニュー1 ~本日のフルーツパフェ~
大きな桃がドーンと丸ごと載っている光景に目を奪われます。なんとひとつのパフェに桃を1個以上使っているとのこと。
透明の器に入っているので、パフェの下の部分が何層にも重ねられているようすがうかがえます。
なにが入っているのだろうとワクワクしながらスプーンを口に運びます。
コンポートされ綺麗に盛り付けられた桃は、素材の良さをいかした甘さ加減。
冷たいアイスが容器のなかに入っていて、一緒に食べるとまた違った桃のおいしさが感じられます。
アイスの下は自家製のグラノーラが続きます。自家製のグラノーラって珍しいですよね。
オーツ麦やクルミが入ったグラノーラのおかげでパフェを食べているのにあまり罪悪感がありません。
パフェのなかにはヨーグルトやスモモのジャム、桃のゼリーなどを混ぜて食べても単品で味わってもおいしい甘さが続くので、あっという間に食べてしまいました。
おすすめメニュー2 焼きたてパンケーキ フルーツ添え
フルーツパフェと同じくらい人気のパンケーキ。パンケーキは1枚から選べます。筆者は友達とシェアするので、2枚を注文。
注文を受けてから焼くので熱々のパンケーキが食べられます。
冷たいアイスクリームが熱々のパンケーキの上で滑らかなソースのように広がって、口のなかに入れると絶妙に絡み合って温度差を楽しめます。
フルーツは桃だけではなくビワのコンポートも入っていて、違った甘さを楽しめるのも良いですね。トッピングされたグラノーラの食感もこれまたアクセントになっていておいしいです。
おすすめメニュー3 白桃のレアチーズケーキ
メニューには載っていませんでしたが、オリジナルのケーキや季節のタルトもショーケースで販売していました。
筆者はテイクアウトに白桃のレアチーズケーキをチョイス。
玉島で牧場を営んでいる「倉敷チーズ工房ハルパル」のチーズを使用しているそうです。
レアチーズケーキが大好きな筆者としては、味が気になりさっそく試食。
一口食べた瞬間、チーズのクリーミーな味わいが広がります。食べ進んでいくと桃の果肉の甘さも加わって、チーズケーキの濃厚さをより引き立てているようです。
レアチーズケーキのなかに果肉を入れるとこのような絶妙な味になるとは、びっくりです。リピート確実ですね。
産直マーケット
カフェスペースの奥には、産地から直送しているフルーツや野菜、お菓子や工芸品などの商品を販売している「産直マーケット」を併設しています。
冷蔵ケースには、先ほど紹介したレアチーズケーキの材料にも使われている倉敷チーズ工房ハルパルのチーズを販売しています。
お店で使用している食材が、すぐに購入できるのもうれしいですね。
さまざまな出品者の商品が置いてあるので、カフェのオーダー待ちの合間にも見て回れます。
こちらは、昼のランチメニューで食材として使用されている国内産の小麦が原料の手延べパスタ。小田郡矢掛町にある池田製麺所の商品です。
ちょうど取材のときに、桃農家のかたが直接桃を持ってきていました。ギフトのほか、家庭用の桃も購入できます。
「倉敷フルーツヴィレッジ」のオリジナル商品もテイクアウト用に販売しています。
岡山県産のフルーツを使用した商品ばかりなので、県外へのお土産やギフトにもぴったりの商品です。
地元で頑張っているかたがたを応援したいという代表の気持ちが伝わってくる「倉敷フルーツヴィレッジ」。
オープンから1周年を迎えた「倉敷フルーツヴィレッジ」代表の田邉 誠(たなべ まこと)さんにインタビューしました。
倉敷フルーツヴィレッジ代表にインタビュー
「倉敷フルーツヴィレッジ」代表の田邉 誠さんにお店ができた経緯や想いを聞きました。
倉敷フルーツヴィレッジをオープンした理由
──なぜ倉敷フルーツヴィレッジをオープンしようと思ったのですか。
田邉(敬称略)──
玉島ではおいしい桃やぶどうがたくさん生産されているのに、味見するところやフルーツ専門のカフェが少ないなと思ったのがきっかけです。
倉敷フルーツヴィレッジの敷地は、元々私が経営する株式会社フルサイトの資材置き場として借りていたのですが、土地購入の機会に恵まれ、それならばと長年の夢であったフルーツ専門のカフェのお店をオープンさせました。
私の会社の従業員が調理師の資格を持っていたことも決断した理由のひとつです。
お店のこだわり
──そうだったんですね。お店のこだわりを教えてください。
田邉──
カフェに関してはファストフードスタイルにして、だれでも気軽に訪れて好きな席に座ってもらえるお店にしたいと思いました。
さらに地産地消をコンセプトに、できるだけ地元の食材や県内産の材料を使うことにこだわりました。
そして地元の農家さんや店舗を持たない雑貨屋さんを応援したいと思い、生産者直送のフルーツや野菜、お菓子やハンドメイド作品などを販売できる直営店を併設したのです。
これからの倉敷フルーツヴィレッジ
──2024年7月で1周年を迎えられたそうですが、これからどのようなお店になっていってほしいですか。
田邉──
お店のスタッフたちが、たくさんのお客様にきていただけるよう協力してお店を盛り上げていってくれているのです。
スタッフのおかげでここまでこられたと思って、大変感謝しています。
当店はプラスチックの容器を使っているので、外でもスイーツを食べられます。ドライブインや道の駅のように、ドライブの途中で立ち寄って休憩をしたり、お土産を見て回ったりゆっくりとした時間を過ごしてほしいです。
また店舗前の道路は、岡山県が推奨するサイクリングロードになっています。それもあって2024年1月にハレいろサイクルカフェに登録しました。
サイクルスタンドも設置していますので、ぜひロードバイクのかたも休憩に立ち寄っていただけたらと思います。
おわりに
筆者が取材に訪れたときは、地元の常連さんたちがワイワイと楽しくおしゃべりをしてくつろいでいました。
新鮮な地元のフルーツを使ったカフェは、地域の人々に愛され、旬のフルーツを楽しみにしてくれているファンのかたが多くいるようです。
桃の季節の次は、ぶどう。シャインマスカットやピオーネを使ったメニューが登場します。
岡山の夏は、おいしくて新鮮なフルーツでいっぱい。
「倉敷フルーツヴィレッジ」では、パフェの中身も毎年リニューアルしているそうで、ますます期待が高まります。
ぜひ甘くておいしいスイーツを食べに訪れてみてはいかがでしょうか。
CAFE&MARKET 倉敷フルーツヴィレッジ