ついにサブスク解禁!熱狂的なファンを生み出した”異例ヒット”『侍タイムスリッパー』J:COM STREAMで見放題最速配信
あの『侍タイムスリッパー』がJ:COM STREAMに登場!
「時代劇映画が異例のロングラン大ヒットを記録した」と聞いて、2024年の話題とは思わない人もいるかもしれない。お茶の間から時代劇が姿を消しつつある昨今だが、だからこそ映画『侍タイムスリッパー』の大ヒットは驚きと感動をもって受け入れられた。
そんな『侍タイ(さむたい)』が、3月21日(金)より<J:COM STREAM>にて見放題で最速配信。もちろん鑑賞済みという人には言わずもがな、なんだかんだスルーしてしまい後悔しているという人のために、見放題最速配信に備えて本作の魅力を改めてお伝えしたい。
<あらすじ>
時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。
「長州藩士を討て」と、家老じきじきの密命である。
そして名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。やがて眼を覚ますと、そこは現代の“時代劇”撮影所。
時空を超えてしまった新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、
守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ、
少しずつ元気を取り戻していく新左衛門。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、
磨き上げた剣の腕だけを頼りに<斬られ役>として生きていくため撮影所の門を叩くが……。
時代劇への敬愛×カルチャーギャップの笑い
“タイムスリップもの”映画の中でも、時代劇テイストを押し出した作品は少なくない。自衛隊が戦国時代に飛ばされたり、侍がマイペースに現代で活躍したり、逆に現代人がテクノロジーで無双したり……。基本的にコメディ映画である『侍タイ』の“笑い”の大半を担うのも、やはり現代文化に戸惑う百数十年ぶんのカルチャーギャップ。――ではあるのだが、これみよがしな”びっくり”リアクションで笑いを取りにいくようなことはしない。
時代劇に欠かせない<殺陣(および切られ役)>の世界に順応していく侍の姿を通して、じっくりと感情移入を促す構成。少ない予算でも、大仰なギャグや派手なアクションがなくても、奇をてらわず丁寧にテーマを紡ぐことで感動や笑いを生み出すことができるのだと証明してみせている。予算面では正反対ながら、世界が絶賛した戦国ドラマ『将軍 SHOGUN』と並んで時代劇に再び光をあてる作品、とすら言いたくなる傑作だ。
時代劇の聖地「東映京都撮影所」が全面協力!
しかも、資金難に陥り「自主映画で時代劇を」という夢を諦めかけた安田淳一監督に手を差し伸べたのは、あの時代劇の本家本元たる東映京都撮影所。だが、わずか10名足らずの自主映画クルーが東映京都で撮影するという前代未聞の事態すら、映画の魅力につながっている。さらに観客の心を揺さぶるのが、主人公の新左衛門を演じる山口馬木也の猛烈にシブくもどこか可愛らしい“迷い侍”としての実在感。大河ドラマ好きにはおなじみの山口だが、すでに次なる大河出演も決定している。
「『カメ止め』の奇跡、再び!」日本アカデミー賞で「最優秀作品賞」の快挙
都内わずか1館で上映された超・低予算インディーズ映画が観客のクチコミの力によって全国へ拡散。まさに“現象”と呼ぶべき異例の大ヒットということで、同じくダークホース的ヒットを飛ばした『カメラを止めるな!』(2017年)を引き合いに称賛された。そのドラマチックな快進撃も映画の魅力の一部として、世界中に熱狂的なファンを生んでいる。
監督の安田淳一が脚本・撮影・照明・編集そのほか諸々を務め、メインキャストもスタッフを兼任するという手弁当ぶりで、「『カメ止め』の奇跡、再び!」という声も納得のムーブメントを全国各地で巻き起こし続けた本作。7部門にノミネートされていた<日本アカデミー賞>の授賞式が3月14日に開催され、「最優秀作品賞」と「最優秀編集賞」を受賞というこれ以上ないであろう結果を残してみせた。
いますぐ観られる!J:COM STREAMで配信中
公開時には紙から電波、WEBまで様々なメディアで絶賛評がじわじわ拡がった本作なので、普段は洋画をメインに観るという映画ファンの中にも慌てて劇場で鑑賞したという人は多いだろう。とはいえ、映画は話題になればなるほどタイミングを逸し、なぜか足が遠ざかってしまうなんてことも多々あるもの……。
そんな『侍タイムスリッパー』が、3月21日(金)より<J:COM STREAM>にて見放題で最速配信されるのは素直に嬉しいニュースだ。映画館で何度も観たという熱いファンも、もう一度観たい、今度こそ見逃したくないという映画好きも、この機会にぜひ本作を思う存分楽しんでほしい。
ちなみに初号完成時、安田監督の銀行預貯金は7000円ちょっとだったという。しかし日本に先駆け公開されたカナダ・モントリオールの<ファンタジア国際映画祭>で本作は見事、観客賞 金賞を受賞。シアターは爆笑&大熱狂の渦となり、日本では味わえない率直な反応に主演の山口が思わず涙をこらえる姿はもらい泣き必至だ。時代劇が姿を消しつつある今だからこそ観たい、愛とリスペクトに満ちた、時代劇への情熱が結実させた奇跡的な日本映画である。
『侍タイムスリッパー』は2025年3月21日(金)よりJ:COM STREAM見放題にて配信