【北海道・函館】片道1時間で山頂に!もくもくと噴煙が…大地の息吹を感じる活火山「恵山」
北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
自分の足で歩いた先にある絶景と、おいしいごはんは、もう最高です!
文化部出身・運動神経ゼロの私でも楽しめる「コスパはなまる山」を紹介していきます~!
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
※火口付近は、火山ガスを含む噴気が出ています。むやみに近寄らないようにしましょう。そのほか、函館市のホームページなどで注意事項を確認の上、恵山登山を楽しみましょう
大地の息吹を感じよう「恵山」
日付:2024年5月26日
恵山(標高618メートル)
北海道函館市御崎町
登り60分、下り50分
山頂(見晴台)からの絶景度 ★★★★☆
険しい度 ★★☆☆☆
周辺の施設充実度 ★★★☆☆
札幌市内からのアクセスの良さ度 ★★☆☆☆
個人的おすすめ度 ★★★★★
ポイント
✓もくもくと噴煙を上げる活火山なのに、片道1時間で山頂に到達する
✓大迫力の山肌や奇岩たちを間近で楽しめる登山道
✓山麓の「恵山つつじ公園」では、ピンク色のつつじが満開に
登山レポ
「函館を観光するなら、ラッピと同じくらい外せないスポットがある」
7年前北海道大学に通っていた頃に知り合い、今も函館で水産の研究をしている友人が、そう言って連れて行ってくれました。
(北海道民にはおなじみですが…「ラッピ」は函館名物のハンバーガー店「ラッキーピエロ」のことです)
もくもくと噴煙を上げる厳かな姿は、どことなく十勝岳や雌阿寒岳に似ている雰囲気。
しかし往復8時間もかかる十勝岳に比べて、恵山はたったの片道1時間。
活火山好きにはたまらない、コスパはなまる山でした!
午前8時 登山開始!
函館の中心部から車を1時間ほど走らせると、火口原駐車場登山口があります。
広々としている空間に車を停めて、振り返ると…
ご覧ください。奥にあるのが本日の主役です。
すでに噴煙が見えます。心がドキドキします。
登山口のそばに、トイレもあります。
トイレットペーパーも完備されている洋式トイレで、かなりきれい!
いくつか登山ルートがあり、駐車場の看板で紹介されています。今回は定番である「権現堂コース」を選択しました。
午前8時10分 絶景の嵐
10分ほど登山というより平坦な道を歩くと、全容が明らかになりました。
恵山は活火山のため、ところどころで火山ガスを含む噴気が出ています。噴気にはむやみに近づかない、突然の噴火に気をつけるなど、注意が必要です。
火山ガスはゆで卵のような匂いがしますが、私はこのにおいが結構好き…。実際に歩くから感じられる「大地の息吹」に、心が踊ります。
恵山は登山道がしっかり整備されています。同じく道南にある活火山、森町の「駒ケ岳」と比べても、なだらかな印象でした。
海が近いからか地形のせいなのか、とにかく風が強いことと…
巨大な岩に気をつければ、初心者でも楽しく登れます。
落石注意の看板がたくさんありました。
(どの石に注意すればいいんだ…。)
午前8時半 楽しい楽しい登山道
岩の形もなかなか面白い!名前を付けながら登りました。
ニワトリ岩と命名しました。トサカもお目目もあるように見える!(笑)
ニワトリ岩のとなりにあるこちらは……肺?
インスタグラムで聞いてみたら、「心臓に似ている!」という意見の方が多かったです(笑)
肩が凝ったら、ヨガ。
有珠山編からはまっています(笑)
午前9時 山頂に到達!…しかし?
爆風!
定番の山ポーズも、あらまあ…(笑)
広々とした山頂には「恵山大権現」という神社もありました。
では、いつも通り、山頂で山ごはん…のつもりでしたが、あまりにも風が強い!
下山し、風が弱いスポットで、お楽しみの山ごはんの時間です。
今回は、一緒に登った友人のリクエスト「みたらし団子の豚バラまき」を作りましたよ。
ええ…おいしいかあやしい…と思いましたが、作ってみると意外な味でした!
後半の記事でお伝えします。
【後編:意外!みたらし団子に豚バラ肉を巻いたらおいしすぎた/簡単山ごはん】
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビ「グッチーな!」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」、HBCラジオ「平野龍一のミライの扉」を担当。登山歴3年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は登山時(2024年5月)の情報に基づきます。