Yahoo! JAPAN

「自分が死んでいくような感覚もある」ボート競技の“狂熱”描く『ノーヴィス』 Z・スナイダー絶賛の貴重トーク解禁

映画評論・情報サイト BANGER!!!

「自分が死んでいくような感覚もある」ボート競技の“狂熱”描く『ノーヴィス』 Z・スナイダー絶賛の貴重トーク解禁

話題沸騰『ノーヴィス』貴重“鼎談”映像解禁

ローイング(ボート競技)の世界に魅入られたある女性の、情熱という名の狂気を纏った激浪の物語『ノーヴィス』が、11月1日(金)より全国順次公開中。

このたび本作の主演イザベル・ファーマン、監督のローレン・ハダウェイ、そして<DCエクステンデッド・ユニバース>の立役者であるザック・スナイダーによる貴重な鼎談の様子を捉えた特別映像が解禁となった。

映画に携わる職業を目指している人はもちろん、様々な作品に関わってきたハダウェイ監督の映画観、キャストとの関わり方や俳優自身の目線で語られるエピソードなど非常に興味深いトークが繰り広げられる、いち映画ファンも必見の映像だ。

『ノーヴィス』© The Novice, LLC 2021

ボート競技にのめり込んでいくスポ根を超えた狂熱のドラマ

「ノーヴィス/novice」とは、新入り、初心者のこと。スポーツ分野においては競技者の分類として使われ、一定のランクに達していない初心者のことを指す――。

映画『ノーヴィス』は、大学のボート部に入部した主人公アレックスが「困難だからこそ、挑戦するのだ」というJ.F.ケネディの言葉を胸に、己の限界に打ち勝ちたいという一心で過酷なトレーニングに身を投じていく物語。デイミアン・チャゼルの『セッション』、クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』、ザック・スナイダーの『ジャスティス・リーグ』、ギレルモ・デル・トロの『パシフィック・リム』など錚々たるハリウッドメジャー作の音響で活躍してきたローレン・ハダウェイによる、満を持しての初監督作だ。

大学時代にローイング(ボート競技)に自ら没頭した体験を基に作り上げられ、ハダウェイ自身が脚本と編集も担当した本作で主演を務めるのは、『エスター』シリーズ(2009年/2022年)で知られるイザベル・ファーマン。激しいトレーニングに取り組み過酷な撮影にも耐えられる精神と肉体を手に入れたファーマンの迫真の演技は、<第20回トライベッカ国際映画祭>主演女優賞という形で評価され、本作は同映画祭で作品賞と撮影賞も受賞している。

一方、主演のファーマンは2010年の映画『ソーシャル・ネットワーク』(※ボート大会の描写がある)を観た以外には、ローイングとは一切の接点がなかったという。「まさか自分がやるとは思わなかった。脚本を読んでこのスポーツに魅了された。まるで恋するみたいに」と、この競技との出会いを振り返るファーマン。しかし、撮影前に行ったトレーニングは相当に過酷なものだったようだ。

朝4時半に起きて港まで運転して、3時間漕いでから15分仮眠。15分で食べ物をほおばって、もう3時間漕いだ。毎日6時間、艇の練習。その後、渋滞の中を運転して2回目の朝食を食べ、週に4回1時間のウェイト・リフティング。映画のアレックスと同様、私も変わっていった。

『ノーヴィス』© The Novice, LLC 2021

想像を絶するハードな特訓のディテールを語りつつ、ファーマンは思わず苦笑するような表情を浮かべる。さらに、「ローイングに夢中になって、全くの初心者から自分自身が満足できるところまで極めることができるか――映画同様、彼女(アレックス)と同じ道を辿った」と、自分を極限まで追い込んでいく主人公と同じ境地に至ったことを振り返る。

『ノーヴィス』© The Novice, LLC 2021

そんなファーマンに対し、「君の叫びは本物だった!」と称えるスナイダー。本作は彼女の名を知らしめた『エスター』以来の主演作となるが、ファーマン自身も「言い表せないほど私の糧になった。こういう役や挑戦を長いあいだ夢見ていたけど、ローレンが私を選んでくれて実現した。この映画を誇りに思ってる。夢じゃないかって自分をつねってるわ」と満足感を滲ませる。

『ノーヴィス』© The Novice, LLC 2021

そしてハダウェイ監督も「彼女が役を会得してくれて本当に助かった。彼女の演技が素晴らしくて安心して任せられた」と振り返るが、その一方で“水上シーンでの撮影”は監督以外にローイングを知っているスタッフが誰一人おらず、相当の苦労もあったようだ。

映像ではそのほか、監督が考えていた本作の“真のテーマ”などの裏話がたっぷり語られているので、本作の鑑賞前/後を問わず是非チェックしてほしい。

『ノーヴィス』は2024年11月1日(金)より全国順次公開中

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【米子市】Cafe Restaurant Comodo|ボリューム満点の大満足ランチに、キッズメニューや記念日サプライズも充実したお店♡

    tory
  2. 「恋愛漫画」おすすめ人気ランキング【2024年最新】

    ランキングー!
  3. ケアマネージャー(介護支援専門員)の年収は?|都道府県別、年収アップ方法などもあわせて紹介します!

    ささえるラボ
  4. 【高知グルメ】田野町で美味しいものを食べるならここ!「富士」ほっとこうちおすすめ情報

    高知県まとめサイト 高知家の○○
  5. 【旭川市】わがまま家族が『道の駅あさひかわ』で食べるお気に入り店3選

    asatan
  6. 食べ応え十分!男性にもおすすめのお店3選

    asatan
  7. 懐かしさとはなにかを問いかける、上野アーティストプロジェクト2024「ノスタルジア―記憶の中の景色」が2025年1月8日まで上野『東京都美術館』で開催中

    さんたつ by 散歩の達人
  8. 【はんぺんとツナがあったらこうするしかない】「唯一無二でウマい」「これのためにはんぺんを買うわ!」はんぺんとツナのおかずレシピ

    BuzzFeed Japan
  9. ジョブ型を推進するのであれば、「ストライキの権利」もまた必要な議論

    Books&Apps
  10. 東灘区役所の隣で、親子で「災害時の行動」を考えるイベントが開催されるみたい。マップ作り&スマホ活用術

    神戸ジャーナル