多岐にわたる安心提供 交通指導員、地域で活躍
神奈川県交通安全協会からの委嘱を受けて活動する交通指導員は、ボランティアで交通事故防止の啓蒙などに取り組み、保土ケ谷区では22人が活動する。
「安心して暮らせる街づくり、子どもたちが安全に暮らせる街づくり」などが活動テーマ。毎朝の子どもたちの登校・登園の見守りのほか、箱根駅伝の沿道整備などに取り組む。
区内の小学校で開かれる「はまっ子交通安全教室」に参加。「歩道を歩く時は建物側を歩く」「青色の信号が点滅している時は渡らない」「歩道も路側帯もない道路では、車を見ながら歩けるように道路の右側を歩く」など、安全に登下校するために必要なことを児童に指導する。大型トラックなどが曲がる際に巻き込み事故の原因にもなる「内輪差」の危険性などについても説明する。
保土ケ谷交通安全協会によると、保土ケ谷区の交通指導員は定員26人に対し、現在は22人で定員割れ。定年は75歳でメンバーの多くがシニア世代だという。指導員部長の矢部恵一さんは「数年後に活動がままならなくなる可能性も考えられる。はまっ子交通安全教室などで子育て世代に協力を呼び掛けていきたい」と打開策を示し、若いメンバーの増強を目指す。
保土ケ谷区の最年少指導員の並木満陽さん(27)=人物風土記で紹介=は「若い世代にも指導員の取り組みを知ってもらえるように努めていきたい」と話す。