今週のヘラブナ推薦釣り場2024【神奈川・弁天のジャリ穴】
今年も残りわずかとなり、そろそろ納竿・初釣りの言葉を耳にする季節になった。気温が下がり寒ベラ釣りのシーズンに突入。今回紹介する釣り場は神奈川県を流れる相模川の河川敷にある弁天のジャリ穴。この時期になると新ベラの放流がおこなわれ、一度もハリ掛かりしたことがないフレッシュベラが小刻みに穂先を揺らし、心地よい引きを楽しませてくれる。
弁天のジャリ穴の概況
相模川第一漁協が管理する釣り場で、定期的に新ベラの放流がおこなわれているため魚影が濃く年間を通して楽しめる。
相模川の上流にある上大島ファミリー釣り場、高田橋の下流にある千代田下、中津川の河川敷にある八菅ファミリー釣り場も相模川第一漁協が管理する釣り場である。
右記の釣り場のなかで昨年の新ベラ放流量は弁天のジャリ穴が一番多く約2㌧が放流され連日のように好釣果が上がっていた。今年も例年どおり11月から新ベラの放流が開始され新・旧ベラ交じりで数釣りが楽しめている。
ポイント
大きく分けて山側と河川側。山側は駐車場から少し歩くため、バイクや自転車釣行の常連が好んで入るポイント。午前中は日陰になるため夏場は人気があるが、冬場は寒く防寒対策が必要。
河川側は釣り座の後方に車が停められるので人気がある。数年前にユンボで岸から竿9尺ラインを掘り下げているので、底に凹凸があるが、魚の着きがよく宙、底釣りともに安定した釣果が上がる。
上流にある通称・小池といわれているワンドは、新ベラが溜まるポイントで放流直後は爆釣りがある。
中流付近は基本的には岸寄りに魚が着いているが、ひととおり新ベラが口を使うと、沖めに点在する藻に着く場合がある。そのような時は宙、底釣りともに竿15尺前後で狙う。
下流の吐き出し寄りは地ベラ化した良型が着いているので、10尺前後の底釣りで狙う人が多い。日並みのいい日は、40cm前後の大型も顔を出している。
釣り方とエサ
宙、底釣りともに道糸は0.8~1号、ハリスは0.4~0.5号で対応できる。
宙釣りの場合、水温が高い釣り場なので日並みのいい日は両ダンゴでも釣れるが、これからはウドン系を食わせに使用したセット釣りが釣果は安定する。
セットの場合、ハリスの長さは上8~10cm、下35~50cm。ハリは上セッサまたはバラサ5~6号、下リグル2~4号。ウキは足長の場合ボディ3.5~5cmで、基本はパイプトップを使う。急激な冷え込みでウキの動きが悪い時はPCムクトップがいい。
バラケエサは粒戦100㏄を水100㏄に浸し5~10分放置したあと、ふぶき200㏄を絡める。このエサは最近、トーナメンターも使っている配合で比較的簡単に作れる。
食わせは感嘆や力玉がいいだろう。感嘆の場合は、粉10㏄に対し水10~11㏄で作る。計量カップで作る場合は、指先で100回以上練り込んだほうがダレは少ない。
またオイカワなどのジャミが多く、食わせが持たない時は力玉ハードLを使うと効果的。
底釣りの場合は、ハリスの長さは上30~35cm、下40~45cm。ハリは上下セッサまたはバラサ4~6号。ウキはボディ6~8cmでパイプトップが適している。
エサは比重のある底釣り用のダンゴを使う。例としてダンゴの底釣り芯華100㏄+ペレ底100㏄+水100㏄で作る。
新ベラ放流直後は底釣り用のダンゴでも釣れるが両グルテンも効果的。また、地ベラ化した大型を狙う場合も両グルテンが有効だ。
<マルキユーフィールドスタッフ山野正義/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年12月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。