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アメリカ大統領選挙、「いままでと違う盛り上がり」を現地から解説

文化放送

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、9月5日の放送に、ニューヨーク在住のジャーナリストで専修大学ジャーナリズム学科講師の津山恵子が出演(リモート形式)。大統領選挙に向けた現在のアメリカの情勢を解説した。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「11月のアメリカ大統領選挙の最大の試金石となる大統領候補者討論会まで1週間を切りました。いまの大統領選挙の戦い、ムードについて現地から伝えていただきましょう」

長野智子「津山さんもいろいろ取材に行っていると思います。全般的に今回の大統領選挙、どういった雰囲気ですか?」

津山恵子「やはりいままでとは違った雰囲気です。7月21日にバイデン大統領が戦線から撤退したということで、それからは特に。私は大統領選挙の取材は5回目なんですけど、いままでにない様子を目の当たりにしています」

長野「たとえば具体的にどんなところですか?」

津山「先週行きました民主党大会ですね。ハリスさんの姿を生で、あるいはテレビの生中継で皆が見られるということで。ものすごい盛り上がり方でした。だいたい党大会というのは3日目に副大統領候補が受諾演説、4日目に大統領候補が受諾演説ということで3、4日目ぐらいしか盛り上がらないんです。でも民主党大会も7月にあった共和党大会も初日から大変な盛り上がりで」

長野「ええ」

津山「スターがどんどん出てきて。オバマ元大統領、ミシェル・オバマ、ビル・クリントン、人気テレビタレントのオプラ・ウィンフリー……と毎日出てくる。4日間、目が離せないという党大会は初めてでした」

長野「そういった中で大統領選の情勢というのは?」

津山「さっきとってきた全米の数字です。ハリスさんが48.1%の支持率、トランプ氏が46.2%ということで8月の上旬辺りからハリスさんのほうが優勢です。でもわずか2ポイント差ぐらい。いろいろなところから出ている支持率の調査結果も1~4ポイントぐらいの差ということで予断を許さない感じです」

長野「この情勢ってトランプさん側は気が気じゃないというか『ん~……!』という感じなんでしょうね」

津山「いろいろ批判の声を強めているという感じがします。もともと共和党大会もそうでしたが『自分がこうしていく』というよりは『民主党の悪いヤツら、あるいは民主党と極左のヤツらがこういうことしているのはけしからん。自分を支持してくれ』というようなことを訴えるタイプでした。ハリスさんが民主党の指名候補となってライバルの姿がハッキリと見えた。今度はハリスさんの悪口に集中しているという感じだと思います」

長野「そういうのって巻き返しにプラスになっているんでしょうか?」

津山「巻き返しになっているとは思いません。でもトランプを支持する人たちは彼がそういうことを言うのを喜ぶので、支持者が望んでいるという点もある。真面目に選挙に臨もうとしている、どっちに投票しようか決めよう、と考えている人たちにとっては、真剣な政策論議をしたほうがずっと効果的でしょうから、いまのやり口では良くないと思います」

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