元Wチャンプ青木さんら 「障害者にバイクの喜びを」 市長に協力求める
オートバイに障害は関係ない--。ロードレースの元世界チャンピオンで現役オートレーサーの青木治親さんが5月9日、本村賢太郎市長のもとを訪れ、障害者がオートバイに乗れるよう支援している自身の活動の意義を訴えた。
青木さんは2019年に団体「SSP」を立ち上げ、障害者向けのオートバイ走行体験会などを開催している。世界的にも前例のない取り組みで、バイクに乗った時の風や振動を全ての人が体験できる環境を作っている。
この日は青木さんの他に監事の古木哲郎さん、支援をしている中村好孝さんも参加。SSPが「公益社団法人(公社)」になったことを報告した。団体のメンバーたちはボランティアで活動している。公社になることで資金を集めやすくするとともに、社会的信頼をより厚くして活動に弾みをつける狙いだ。
青木さんは「障害があるとバイクに乗れないとみんな思っている」「相模原をモータースポーツのまちにしませんか。ぜひ、一緒に広げていただければ」と呼びかけるとともに、市内でイベントを開催する上で場所に困難を感じていることを訴えた。