勝坂地区 「おばあちゃん」サポーターが急増 ノジマステラと交流深め
「次の試合も応援に行くからね」「試合中にこっち見て手を振ってくれるのがまた嬉しいのよ」―。
平均年齢80歳となるふれあい・いきいきサロン茜の会では、女子サッカー・ノジマステラ神奈川相模原のサポーターとなる人が増えている。
きっかけは昨夏から同クラブと行っている交流会。勝坂コミュニティーセンターで2カ月に1回程度開催されている。
6回目の開催となった4月22日、同クラブの選手4人と茜の会のメンバー10人が参加した。「上を向いて歩こう」をBGMに体操を行い、お手玉を使った脳トレゲームでは選手が指導員となり全員で挑戦。昔遊びでは茜の会のメンバーがあやとりの「箒」の作り方を選手に伝授するなど、交流を楽しんでいた。同会の代表を務める中村方子さんは「若い人がいると声も大きくなるし、行動も早くなるみたい。元気をもらえる」と、影響を実感する。
きっかけは同クラブから。井上陽菜選手、下山莉子選手、常田菜那選手が発案し、相模原市社会福祉協議会に相談した。常田選手は「スクールなどで子どもと関わりはあるけど、高齢の方と関わる場がなかった。何か交流できればと考えていた」と思いを語る。
交流会の内容は選手が考えている。井上選手は「動ける人が多いので体を動かしたり、脳トレになるような活動が多い。SNSやユーチューブで検索している」と話す。サッカーを知らない参加者に、ルールの説明をしたこともあった。
ホーム戦ほぼ観戦
交流が始まると、選手が参加者を試合に招待するように。今季、同クラブのホーム戦をほぼ観戦している山本リツ子さんは「ルールも何も分からなかったけど、最近やっと分かってきて面白くなってきた」と声を弾ませる。中村さんは「もう孫みたいな感じ。応援グッズを作ったり、普段出さないような声を出して応援してるんだから」と楽しそうに話す。
下山選手は「皆さんから『元気をもらえる』と言われるけど、応援されているこちらがすごく力になる。おばあちゃんみたい」と語った。