色の好みに影響を与えるものとは?赤には良い影響と悪い影響がある?【本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学】
色の好みに影響を与えるもの②
②応援するチームの色、推しの色
2023年、オーストラリアのサザンクロス大学の研究では、応援しているラグビーチームがある人は、チームカラーの色で表示されたポジティブな単語をより速く、正確に分類することができました。
好きなチームの色が、色への評価や認知に影響を与えることを示唆しています。
また日本でも、グループに所属する歌手やタレントが特定の色をメインカラーとして設定していることがあり、ファンは総じてその色を好意的に受け止めています。「推し色が色の好みに影響を与えているのです。
③生物学的な影響と環境
生物として本能的にもつ色のイメージもあります。たとえば「赤」は特別な色で、ポジティブとネガティブなメッセージがあります。
男性が異性を評価するときに、相手の背景に赤い色があるとより魅 力 的に感じたり、 ロマンティックな気分になったりすることがわかっています。
男性は赤い服の女性を見ると女性に対して評価が上がると同時に、赤に対してもよい印象をもつのです。赤い口紅に惹かれる男性もいます。
逆に、赤く鮮やかな色をもつキノコや魚、昆虫などは毒をもつことを連想し、嫌悪したり、遠ざけたりするようなことも起こります。
色の好みはここでもつくられる
実験では応援するチームカラー(青)の反応スピードがライバルチームの色より上がったといいます。
推しのイメージカラーなどはファンの嗜好に影響を与えます。
自分が身を置く環境が、女性と会いやすいか、キノコと遭遇しやすいかでも色の印象は変化します。
男性は「赤」を背景にした異性を見るとより魅力的に感じる、という研究も世界にはあります。
山や森で見つかる赤い色のキノコは毒キノコかもしれないと警告する色にもなります。
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション