【負債総額は約1億円】鈑金工事などの株式会社サンワ(新潟県刈羽村)が破産開始決定、原発の各種工事など請け負うが震災の影響で低迷
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社サンワ(新潟県刈羽村、設立1992年6月25日、資本金1500万円、上之園和清社長)は、6月19日、新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。
なお、申請代理人は田才淳一弁護士(柏崎きぼう法律事務所、新潟県柏崎市)、破産管財人には近藤千鶴弁護士(柏崎しおかぜ法律事務所、柏崎市)が選任された。負債総額は約1億円。
サンワは1992年6月に鈑金工事やとび工事などの各種工事などを目的に設立された事業体。
柏崎刈羽原子力発電所内の各種工事を手掛け、ピーク時となる2010年5月期には3億1792万円を計上し、従業数も46名まで増えた。
しかし、2011年に発生した東日本大震災の影響を受けて全国の原子力発電所が稼働を停止し、同社も2013年頃から実質休業状態になっていた。
2017年より事業を再開するが、ピーク時には大きく及ばず、近年では人手不足もあり、2022年5月期の売上高は2000万円にまで減少し、業績低迷が続いていたもので、事業継続は困難と判断し、今回の事態に至った。