認知症と防災学ぶ 地域で助け合える関係を
山内地区センターで9月7日、「認知症と防災」がテーマのイベントが開催された。「誰もがなりうる認知症」と「いつでも起こりうる災害」に備え、地域で助け合える関係づくりを考えるもの。主催は、誰もが住みよい街を目指して活動している「やさしい街あざみ野実行委員会」(根岸里香実行委員長)。
認知症の人は災害時に状況の理解が困難だったり、徘徊、精神的に不安定になりやすい等、避難生活において周囲の理解やサポートが必要になることが多い。参加者は防災講話やシンポジウム、地図を見ながら災害対策を話し合うDIG(災害図上訓練)等を通して、サポートが必要な人のために地域ができることを考えた。
元石川消防出張所の池田拓真所長による防災講話では過去の震災を例に挙げ、ヘルプカードの活用や避難生活の準備、精神的に落ち着けるグッズを持っていくなどの対策が語られた。根岸実行委員長は、「改めて地域の避難所や避難ルート、支援団体などを知る機会になれば」と話していた。
その他、横浜総合病院の長田乾臨床研究センター長を招いての認知症サポーター養成講座も行われた。また、会場では、骨密度測定をはじめとした健康チェック等のコーナーが設けられた。