2024年リリーフ投手の奪三振率ランキング 1位はソフトバンクの助っ人左腕
40投球回以上対象の奪三振率ランキング
プロ野球のリリーフ投手に必要な資質が三振を奪う能力だ。走者を置いて登板した場合やピンチを招いた場合、三振でアウトを取れないと失点につながる可能性がある。ゴロやフライだと、たとえ打ち取った当たりでも味方がエラーするリスクがあるからだ。
そこでリリーフ投手の2024年奪三振率を調べてみた。40投球回以上を対象にしたランキングは以下の通りとなっている。
1位は奪三振率13.50のソフトバンク・ヘルナンデス
1位はソフトバンクのダーウィンゾン・ヘルナンデスで奪三振率13.50。今季は48イニングでなんと72三振を奪った。3勝3敗3セーブ21ホールド、防御率2.25をマークし、2025年から新たに2年契約を結んだ。
2位は奪三振率11.85の巨人・大勢。今季は1勝2敗29セーブ5ホールド、防御率0.88と好成績を残し、41イニングで54三振を奪った。前中日のクローザー、ライデル・マルティネスを獲得したため、来季はセットアッパーに回る方向だ。
3位は奪三振率11.27の楽天・藤平尚真。昨季まで伸び悩んでいたが、2024年は47試合で1敗1セーブ20ホールド、防御率1.75をマークした。46.1イニングで58三振を奪っている。
4位は巨人のアルベルト・バルドナードで奪三振率10.97。58試合、51.2イニングで63三振を奪い、2勝3敗9セーブ26ホールドを記録した。
5位は50.1イニングで61三振を奪い、奪三振率10.91をマークしたソフトバンクの剛腕・杉山一樹。三菱重工広島から入団6年目の2024年は自己最多の50試合に登板して4勝1セーブ14ホールド、防御率1.61の好成績を残した。
最も低いのは4.54のロッテ・国吉佑樹
6位以下は阪神・石井大智(10.73)、広島・栗林良吏(10.64)、広島・黒原拓未(10.54)、巨人・ケラー(10.34)、ソフトバンク・藤井皓哉(10.13)と続く。
ちなみに40イニング以上投げた先発投手ではオリックス・山下舜平大が11.67、ロッテ・佐々木朗希が10.46、巨人のフォスター・グリフィンが9.72、西武・今井達也が9.71となっている。
逆に40イニング以上投げたリリーフ投手で奪三振率が低いのは、ソフトバンク・又吉克樹(5.31)、ヤクルト・大西広樹(4.62)、ロッテ・国吉佑樹(4.54)となっている。
同様に先発投手で低いのは阪神・伊藤将司(4.01)、楽天・内星龍(3.66)、楽天・瀧中瞭太(3.28)だった。
やはりペース配分が必要な先発投手より、短いイニングで思い切り腕を振れるリリーフ投手の方が奪三振率は高い。投手の分業制がより細分化された現代野球で、三振を取れるリリーフが果たす役割は極めて大きい。
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記事:SPAIA編集部