《長ねぎ》の青い部分は捨てないで!栄養とおすすめの使い方【管理栄養士が解説】
長ねぎの青い部分。食べられないからと捨ててしまっていませんか?長ねぎの白い部分は淡色野菜、青い部分は緑黄色野菜に分類されていて、実は青い部分には栄養が豊富に含まれているのです。今回は、青い部分の栄養と、青い部分を活用したおすすめレシピを紹介します。
長ねぎの青い部分は捨てないで!
長ねぎを使うとき、青い部分はどうしていますか?
白い部分のみ使用して、青い部分は捨ててしまう方も多いはず。
実は、長ねぎの白い部分は淡色野菜、青い部分は緑黄色野菜となり、栄養価が異なります。
青い部分には、抗酸化作用によって動脈硬化を予防する効果が期待できるβ-カロテンや、体内のイオンバランスを整え、むくみに効果的とされるカリウムが多く含まれており、とっても栄養豊富。
さらに、「フルクタン」とよばれる水溶性の食物繊維も含まれています。
フルクタンには、免疫機能を高めたり、食後などの血糖値の急激な上昇をゆるやかにしたりするはたらきが。
一方、長ねぎの白い部分には、カリウム、葉酸、食物繊維などが多く含まれています。
【長ねぎ】青い部分の捨てる基準は?
長ねぎの青い部分は、ハリがあり新鮮な状態で使うのがベスト。
ですが、どうしても購入してから日数が経ってしまうこともありますよね。
長ねぎは購入してからしばらくすると、青い部分が黄色く変色してきます。
これば、青い部分に含まれる、「クロロフィル」とよばれる野菜の色素が劣化するため黄色く見えるのです。
黄色くなっている、少ししおれて乾燥してしまっている程度であれば使用できますが、早めに使い切りましょう。
使わないほうが良い目安は、
・カビ臭や酸っぱい臭いなど、臭いが異なるもの
・液体が出てきて、腐っているもの
・カビが生えているもの
・茶色または黒などに変色してしまっているもの
となります。
すぐ使わない場合は、好きな大きさに切って保存袋に入れて冷凍しましょう。
保存期間は約1か月です。
【長ねぎ】辛みが強いのは青いほう?白いほう?
青い部分のほうが辛みが強く、白い部分になるにしたがって甘くなります。
青い部分は辛みが強いので、辛みを活かして薬味や炒め物に使いましょう。
今回は、長ねぎの青い部分のみを使ったレシピを紹介します。
【長ねぎ】青い部分を活用したおすすめレシピ▶ねぎ入り卵焼き
ねぎの辛さがアクセントになり、彩りもキレイに仕上がります♪
ボリュームが出て、食べ応え抜群です!
【材料】卵3個分
・卵 3個
・長ねぎの青い部分 適量
・白だし 小さじ2〜大さじ1
・水 大さじ3
・砂糖 小さじ2
・ごま油 適量
※白だしや水、砂糖の量はお好みで調節してください。
【作り方】
1. 長ねぎの青い部分をよく洗い、お好みの切り方で切る(輪切りや斜め切り、みじん切りなど)。
2. 卵を溶き、ごま油以外の材料を混ぜる。
3. 卵焼き器を中火で熱し、ごま油を薄くひき、だし巻き卵を作る要領で焼く。 ※水分が多く巻きにくいため、ヘラを使うと巻きやすいです。
4. 切り分けてできあがり。
長ねぎの青い部分を上手に活用しよう!
長ねぎの青い部分には栄養が豊富に含まれており、捨てるのはもったいないです。お好みの大きさに切って冷凍しておけば、味噌汁に、炒め物に、すぐ活用できて◎
栄養も摂れて節約もできて、しかも美味しく食べられる優れものです。
今まで臭み取りなどにしか使ったことがない方も、ぜひ日常の食事に取り入れてみてくださいね。
◆ライター / 管理栄養士Miki
管理栄養士。
年長・年少・1歳の元気な3兄弟をワンオペ育児中。
給食委託会社にて厨房の衛生指導や従業員教育を中心に10年勤務後、ライターに転職しました。
子どもたちの相手をしながら作るごはんは、栄養のバランスが取れつつ、とにかく時短!又はほったらかしで出来ることを意識して作っています。
健康を意識しながらおいしく食べることは、ストレス解消になり、体調の改善も期待できます。是非普段の食事に役立てていただけたら嬉しいです!