従業員同士の感謝・応援のポイントで買い物できる 日立ら3社が新しい福利厚生サービスを共創
三菱HCキャピタル(東京都千代田区)、日立製作所(日立、東京都千代田区)、ハピネスプラネット(東京都国分寺市)の3社は11月26日、新たな福利厚生サービスの創出に向けて共創を開始した。エンゲージメント向上支援アプリと無人店舗を組み合わせ、コミュニケーションの活性化をはかる。
三菱HCキャピタルの職場で、コミュニケーション活性化に与える影響を検証
具体的には、ハピネスプラネットが開発した職場のチーム力強化や一体感の醸成を支援するアプリ「Happiness Planet Connect」と、手ぶらで買い物を実現する日立の無人コミュニケーション店舗「CO-URIBA」を三菱HCキャピタルの職場に導入し、従業員のコミュニケーション活性化に与える影響を検証する。
「Happiness Planet Connect」は、科学的根拠に基づき、風通しの良い職場づくりを支援するアプリ。ユーザーは1日1分程度タイムライン上で、「投稿」と「応援」を継続的に繰り返すことで、従業員と気軽に交流できる。
検証に参加する社員は、アプリでの投稿や投稿に対する応援、感謝のコメントを行うことで、ポイント(コハピポイント)が貯まる。ポイントは、オフィスエリアに設置した「CO-URIBA」の決済に使える。
デジタルでのコミュニケーションをきっかけに、従業員がリアルな場所に集まることで、コミュニケーション強化につなげるのが狙いだ。
検証期間は、2024年11月26日から2025年11月25日までの約1年間。導入場所は、「西新橋スクエア12階、13階」(東京都港区)。対象は、三菱HCキャピタル営業統括本部およびセクター営業本部の約400人の従業員。
3社は、利用者の購買情報や行動ログなどのデータを活用して効果を検証し、結果を基に新たな価値を提供する福利厚生サービス事業の構築を目指す。
ウェルビーイングを高めるオフィスづくりに向けて、オカムラも導入する日立の「CO-URIBA」
日立製作所が開発した「CO-URIBA」は、サイネージ、センサー、生体認証、自動決済を組み合わせた無人店舗。生体情報とクレジットカード情報などの決済情報をあらかじめ顔認証登録しておけば、お店にチェックイン後、棚から商品を手に取ると、センサーが商品を自動認識し、決済が完了。財布やスマホがなくても、手ぶらで買い物ができる。
なお、日立製作所は2024年10月から、オカムラ(東京都千代田区)と、「CO-URIBA」を活用し従業員のウェルビーイングを高めるオフィス空間づくりに向けた共創を開始している。
この取り組みでは、会社から従業員、同僚から同僚へとクーポンを相互に贈れる機能を搭載。拠点が離れた従業員間の交流や共感・助け合いのマインド醸成に関する検証を進めている。
発表の詳細は各社発表の公式リリースで確認できる。