日本赤十字社 葉山被害想定で訓練 医療従事者が避難所巡回
日本赤十字社神奈川県支部は昨年12月12日、災害時に医療活動を行う赤十字救護員を養成するための教育訓練を湘南国際村センター(葉山町上山口)で実施した。
当日は県内3つの赤十字病院(横浜市立みなと・秦野・相模原)の医師、看護師、事務スタッフなど95人が参加。
三浦市南部を震源とする地震(M8・0)が発生し、葉山町では最大震度6強を記録。ライフラインの一部が寸断し、建物の倒壊や火災が起こり、多数の傷病者が出ているという想定で訓練は行われた。
南郷中学校に開設された避難所を想定した部屋では、薬がなく困っている人、家族と連絡が取れずに不安になっている人、体調不良を訴える人などの役のボランティアがスタンバイ。医師らが校長役から避難所全体の状況確認をしたのち、看護師、事務スタッフで編成されたチームが、ヒヤリング内容をまとめるシートをもとに健康状態や持病、家族構成などを聞き取り。その情報をリーダーの医師に集約する流れが確認された。
参加者は「能登半島地震のような大きな災害がいつどこで起きてもおかしくない。被災地で困っている人の力になれるように、これからも学んでいきたい」と話した。