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まちだ惜別人 「より丁寧に」地域見守り 鶴川四郵便局・元局長の井上さん

タウンニュース

業務にあたる井上さん=3月撮影=

町田市内でこの春、数多くの別れが今年もみられた。そのなかの一人が町田鶴川四郵便局を定年退職した井上正人さん。社会情勢の変化や局の民営化などを受けながら、局長として長年、鶴川地区を見守ってきた。「この30年でこの街も高齢化が進んだ。年を重ねたお客さんに対して間違いがないようにより丁寧に仕事をするようになったね」と振り返る。

井上さんは街の盛り上げにも一役買ってきた。Jリーグ入りする前の地元のサッカーチーム「FC町田ゼルビア」を市内郵便局で応援することが決まると人一倍身を乗り出し協力。応援熱を高めようと局員らと共にゼルビアのユニフォームを着用しながら業務にあたり、ゼルビアの地域イベントにも手を貸してきた。「プライベートでもスタジアムに足を運ぶようになりました」。ゼルビアが地域を盛り上げてくれるという期待を込めての協力だった。

役目を終えた現在は妻や愛犬と共に訪れる旅の計画を考える毎日を送る。「地域の皆さんにお世話になってきた。事故なく終えられたのが何よりです」と笑顔をみせ、後輩たちに対しては、「常にお客さんのことを考えて業務にあたってもらいたいと思いますね」とメッセージを送っている。

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