栄区民まつり陰の立役者 建設業協会に区が感謝状 大雨後、重機で整備
11月3日、盛況のうちに幕を閉じた第25回栄区民まつり――。その成功の裏にはボランティアで会場の整備に携わった(一社)横浜建設業協会栄区会がいた。
栄区役所は12月24日、同会に所属する横浜建設株式会社、栄開発株式会社、三輝建設株式会社、有限会社千田建設、株式会社トキワ、有限会社浜建の6社に感謝状を贈呈した。6社の功績は開催当日と翌日に会場の中学校グラウンドで整備を行い、開催やその後の生徒によるグラウンド使用につなげたというもの。
区民まつり前日の11月2日、横浜市には大雨警報が発令され、会場の本郷台中グラウンドにも水が浮くほどの雨が降った。区役所職員も対応に追われたが、素人の技術では十分に水を抜くことができないと判断し、同会に協力を要請。開催日の朝7時に集まった6社の社員が開催可能なまでにスポンジやブラシで水を取り除いた。
さらに、当日は晴天となったものの、終了後にはぬかるんだグラウンドに多くの足跡や機材の跡が残った。翌日には、部活動での使用が予定されている。そこで、翌日も集まり、重機などを用いて部活動ができる状態に復旧させた。
横浜市と(一社)横浜建築業協会は防災に関する協定を締結しており、栄区会もこれにならい、雪かきや土砂崩れの対応などを積極的に行ってきた。感謝状贈呈をうけた企業の一人は「区民のためになったことは嬉しい。業界のアピールにもなる」と話した。