日本最古級電車モハ71に体験乗車 熊本電鉄が14日に「電鉄電車蔵出し市2024」(熊本県熊本市)
昭和初期に製造された日本最古級の電車に乗車できる体験イベントが今月、熊本県熊本市と合志市を結ぶ熊本電気鉄道で開かれる。「熊本電鉄電鉄電車蔵出し市2024」は、2024年12月14日9時30分~12時に北熊本駅・北熊本車庫で。
熊本電鉄のモハ71形電車、広島県の旧広浜(こうひん)鉄道が1928~1931年に新製した、全長12~13メートルの小型ボギー電車群がルーツだ。広浜鉄道は戦前に国有化され、現在のJR西日本可部線となった。広浜時代の形式はモハ90、モハ91、モハニ92で、初期はパンタグラフではなく、路面電車のようなポール集電だった。
熊本電鉄は、戦後の1954~1957年に3両を譲受。1978~1981年まで現役で、最後のモハ71は引退後も北熊本車庫の入換用として残り、2009年ごろに創業100周年記念で再整備された。
直近の話題は、2024年に実施したクラウドファンディング。修繕費用をクラウドファンディングで募り、目標額の450万円を達成した。
今回のイベントは、モハ71を構内展示して車内を開放するほか、修繕時に発生した部品を販売。人気の「くまモン電車」(旧東京メトロ日比谷線03系)、5000形電車(旧東急の初代5000系)も展示する。
入場有料だが、会場で使える買い物券を進呈。イベントの詳細は熊本電鉄のホームページで。
記事:上里夏生