自分の体に必要な野菜ジュースの選び方。野菜ジュースの特徴を管理栄養士の萩野祐子さんが解説
女優・タレント・アスリートらがこぞって指名する人気管理栄養士、萩野祐子さん。その初めての著書『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』(KADOKAWA)では、40代、50代からでも理想の体になれる、"食べるほどキレイになる"食事法をたっぷり紹介しています。 今回はこの本の中から、「どんな美容法より効くのは噛むこと」「キレイになる黄金比は『ご飯:おかず=6:4』」といった、目からウロコが落ちるようなメソッドの数々をご紹介します。 食事は毎日、そして一生続くこと。「何を」「どう」食べるかちょっと見直して、一生モノのキレイと健康を手に入れましょう!
※本記事は萩野 祐子著の書籍『食べなきゃキレイになれません 食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』から一部抜粋・編集しました。
「野菜を食べる代わりに野菜ジュースを飲む」は正解?
「野菜ジュースを飲めば、野菜を食べたことになりますか?」といった、野菜ジュースに関する質問を受けることは講演会やセミナーでもたびたびあります。
私も出張先などで、「本当は野菜たっぷりのお味噌汁を飲みたいけれど、場所と時間がないかも......」という場合は、野菜ジュースを飲むこともあります。
ですから、もちろん野菜ジュースを飲むことは否定しません。ただ、野菜ジュースの特徴やデメリットも知っておいたほうが、数ある銘柄のなかから自分に合った野菜ジュースを選ぶときの基準を持つことができるのではないでしょうか。
やせやすい体をつくるなら、次の3つのポイントが大切です。
POINT1: 冷たい食べものや飲みもので胃腸を冷やしすぎない
POINT2: とにかくよく嚙んで食べる
POINT3: 素材のもとの姿が想像できる固形物を食べる
そう考えると、じつは野菜ジュースはすべてクリアできていません。冷たいドリンクコーナーに置かれているのを買って飲むことが多いですし、液体なので嚙むことはまずありません。どんな野菜が入っているのか、飲んだだけではすべてを想像できないこともあるでしょう。「野菜ジュース=野菜そのもの」とはならないのです。
ですが、自分の求める目的や優先したいことによって選べばプラスにすることは可能です。たとえば、やせることを優先したいなら、果物が入っていないような糖質を控えたものを、反対にエネルギーを補給することが目的なら、果物入りの糖質がしっかりとれるものを、それぞれ選びます。
私の場合、「食物繊維が多く含まれているもの」を優先して、パッケージを見て確認してから選ぶようにしています。「野菜をとりつつ、少しでも血糖値を安定させておきたいから」です。食物繊維は、糖質たっぷりの野菜ジュースを飲むより血糖値が急上昇するのを抑える働きがあると考えています。
「野菜ジュースならなんでもいいだろう」ではなく「自分の体に必要な野菜ジュースを選ぶ」という習慣を身につけましょう。