【リアル給与明細】47歳、ゲーム機開発。平均より少ない……。昇給交渉のコツは?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【47歳 ディレクター】
【リアル給与明細】47歳、ディレクターの場合
プロフィール
47歳、男性
開発業のディレクター
▼現状
仕事内容は、遊技機開発のディレクション。
労働時間は月176時間、残業はなし。
ボーナスはなし。
【相談内容】平均以下だと思うので給料は不満です。昇給するための良いアプローチ方法があれば教えてください。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約396万円になります。
一方、国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、質問者さんと同年代平均の年収は約653万円*です。
*……参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
質問者さんのお給料額は、残念ながらお感じのとおり平均よりも低い水準と言えそうですね。
昇給を目指す人が知っておきたいポイント
質問者さんは現在の収入に不満を抱え、昇給を目指して行動を起こしたいのですね。
昇給を実現するためには、適切なアプローチと計画が重要です。
昇給の決定権者を特定する
昇給に関する決定権が誰にあるかを確認しましょう。
直接の上司、人事部、または経営陣など、昇給を決定するキーパーソンを把握することが最初のステップです。
アプローチする相手を間違えると、どれだけ努力しても成果につながらない場合があるので注意しましょう。
昇給基準を確認する
会社の昇給基準や人事考課基準が明文化されているかどうかを確認しましょう。
基準がある場合は、それに沿った行動が一番確実です。
もし基準が不明の場合は、直属の上司や人事などに確認してみてください。
社内で昇進している人を参考にする
昇給基準や考課基準がない場合は、社内で昇給や昇進を実現している人を観察し、参考にしましょう。
昇進者の行動を自分の計画に取り入れ、昇給につながる実績を積んでみてください。
たとえば、以下の点に注目してみるといいですよ。
・売上や業績の上げ方
・昇給の決定権者から信頼される行動や姿勢
・持っている資格やスキルの種類
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・昇給をアプローチするためには、昇給の決定権が誰にあるかを確認しましょう。
・昇給基準があればそれに沿って努力し、なければすでに昇給・昇進している人を観察してみてください。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。