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夏休みの子どもに居場所を 「サマースペース」今年も

タウンニュース

けん玉を教わる子どもたち

保護者の就労や学童保育に入れないなどの理由で夏休み期間中、子どもだけで過ごさなくてはならない家庭が増えている。こうした子どもたちの居場所を作ろうという取り組みが、昨年から茅ヶ崎市内で行われている。今年は実施される場所も増え、徐々に広がりを見せている。

「サマースペース海岸」は7月22日から8月30日まで、うみかぜテラスとボランティアセンター海岸で開催されている。

海岸地区では近年、移住者が急増したことで学童保育に入れない児童も増えていたという。そこで昨年、同地区の社会福祉協議会や民生委員児童委員協議会、東海岸小学校区青少年育成推進協議会のメンバーらが中心となって、初めてサマースペースが開設された。

今年も東海岸小学校や茅ヶ崎小学校を通じて周知したところ、昨年のほぼ倍となる100人の申し込みがあり、現在は毎日約50人の子どもたちが訪れているという。

受け入れ時間は午後1時から5時まで。前半は学習、後半はおやつの時間を設けたり、好きな遊びをする時間となっている。勉強を教えたり遊び相手を務めるのは地域のシニアや市内の高校、大学に通うボランティア。取材に訪れた7月25日は、けん玉やコマまわしなどの昔遊びを教わる子どもたちの姿があった。

取り組みの中心を担っている丸山泰さんは「昨年来た子どもたちは、サマースペースで友達と遊んだことが、夏休みの一番楽しい思い出だったという子も多かった」と笑顔を見せる。「子ども同士なので、遊び道具を取った、取られたなどのけんかもしょっちゅう。でもそういうやりとりから遊び方のルールが自然と決まっていく。そうした経験も貴重だと思う。ここでさまざまな人と触れ合い、見守られた子どもたちが10年、20年先に地域の担い手になってくれたら」と話す。

昨年も行われていたサマースペース海岸や浜須賀地区の「はまかんこどものいえ」(浜須賀会館)に加え、今年は鶴嶺西地区で「つるにしサマースペース」(鶴嶺西コミュニティセンター)がスタート。小和田地区ではYU―ZUルームで予約不要、出入り自由の居場所づくりが行われている(7〜8月の4日間)。また香川小学校では昨年に続いて学校運営協議会が中心となり、休み明けも登校しやすい環境を作ろうと、一緒に宿題をしたり、学校を舞台にした肝試しなどのイベントが計画されているという。

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