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(株)三井住友銀行 伊勢原自然塾を開所 脱炭素社会へ市と協定

タウンニュース

締結書を手にする中村理事(左)と萩原市長

株式会社三井住友銀行(福留朗裕代表取締役社長)がこのほど日向地区の森林220ヘクタールを購入(SMBCの森)。11月26日に同社と伊勢原市が市長公室で「『SMBCの森』取得に伴う日向地区の活用に係る基本協定」を締結した。

同社はネイチャーポジティブ・脱炭素社会の実現、環境教育の実施、森林業の活性化などを目指す取り組みの一環で、今年5月に森林を取得している。これを機に森林づくりはもとより、市内小・中学生への環境教育の提供や伊勢原市産材の活用など、伊勢原の森林を舞台とした互いの連携関係の維持・強化を目的に協定を締結する運びになった。

同社によれば森林を取得した目的は「生物多様性の維持・保全」「脱炭素社会への貢献」「環境教育サイトの設置」「森林業の活性化」の4つ。

今後、日向地区に生息する希少な動植物の維持保全をするほか、森林を適切に管理することでニ酸化炭素の吸収量を増やし、地球温暖化の抑制に繋げていくという。

また同社が連携している富良野自然塾の分校として、「伊勢原自然塾『SMBCの森』」を開所。次世代を担うこどもたちが興味をもって環境について楽しく学べる機会を提供する。さらに伊勢原市内の森林で生産される木材や間伐材を自社の建築物や家具、バイオエネルギーなどで幅広く活用していく。

締結式には萩原鉄也市長のほか、同社からは中村幸則理事管理部長らが出席。萩原市長は「急速に進む地球温暖化は世界的な喫緊の課題。三井住友銀行と本市の強みを活かし、新たな連携をしながら日向地区の活性化、環境保全を推進していきたい」とあいさつ。中村理事は「伊勢原地域の活性化に少しでも貢献できることを嬉しく思う。今後の様々な取り組みについては地域の皆さんの協力があってこそはじめて成立する。これからも皆様と一緒に様々なことに取り組んでいきたい」と抱負を語った。

SMBCの森

締結日の前に自然塾の開所式などが行われ、高部屋小学校の5年生児童らが招待された。

同塾は地球46億年の歴史を約460メートルの距離に置き換えた「地球の道」を設置するなど、地球環境などが学べる教育プログラム。体験した萩原市長は「クオリティの高さに驚いた。46億年の流れがしっかり分かった。児童たちがインストラクターの話を食い入るように聞いていたのが印象的だった」と感想を語った。

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