花火大会 葉山町、規模縮小を決断 逗子市は協賛を募集
葉山町は4月2日、一色海岸、森戸海岸を会場に過去57回行ってきた「葉山海岸花火大会」をこれまでの規模で開催することを当面の間休止すると発表した。時間短縮、打ち上げ場所分散など、規模を縮小しての開催に向け、現在調整を続けている。一方、逗子市の花火大会は5月22日(木)開催に向け、人件費高騰、物価高による予算不足を解消しようと一般協賛返礼席、カメラマン協賛席の受け付けを行っている。
葉山海岸花火大会実行委員会事務局(都市経済部産業振興課)によれば3月25日の実行委員会で開催休止を決定したという。毎年約3万人ほどが来場し、町外からの観客も多い中、会場付近とJR逗子駅を結ぶ臨時のシャトルバスが出ていたが、「2024年問題」の影響で今年から運行できなくなった。昨年は臨時バスは11便運行し、約600人が利用した。実行委員会はこのことから交通の安全、近隣住民の夜間の治安の確保を第一に考え、これまで通りの規模での開催はできないと判断した。
一方で、時間の短縮、開催場所の分散などによって規模を縮小しての開催は検討しており、今年実現する可能性もあるとしている。
5月22日開催
逗子海岸花火大会は5月22日に開催される。開催に先駆け、実行委員会(山上良委員長)は4月4日、一般協賛返礼席とカメラマン協賛席の受け付けを開始。
昨年の花火大会の総費用5100万円(内市からの補助金2000万円)に対し、今年は人件費や物価の高騰を受け400万円増の5500万円(同2325万円)になるという((株)コロワイドの協賛は別)。協賛金の目標額は970万円。6人まで座れるシート席は1万2千円、イス席は6000円、カメラマン席は1万5千円で受け付けている(全区画・席指定・金額は事前受付)。
同日開かれた記者会見で山上委員長は「厳しい財政ではあるが、逗子市内最大のイベントであり、なにより子どもたちに楽しんでもらいたい。ぜひご協力を」と呼びかけた。
申し込みは専用ウェブサイトか逗子市観光協会窓口(市役所2階)で。