「みんなのからだは大事」、桜あおい幼稚園で幼児期の性教育講座
三重県四日市市智積町の桜あおい幼稚園で5月26日、自分や友達のからだの大切さを教える幼児期の性教育講座があった。小さな子どもたちの周りには、大人が想像する以上に性的な画像があふれていたりする。早くから正しい理解をし、自分も友達も大切に思えるよう、やさしく話して聞かせた。
講師の松岡典子さんは、NPO法人MCサポートセンターみっくみえ代表などを務めている。年間約1000件の子育てなどの相談に応じ、児童虐待の予防にも力を入れる。思春期講座や子育て支援の講演などは県内外で年間約100件をこなし、実践的な性教育では県内の第一人者とされている。松岡さんによると、定期的な性教育講座をしている幼稚園は珍しいそうだ。
絵を見せながら説明する松岡典子さん
松岡さんはこの日、園児25人前後の3クラスで同じ話をした。「プールに入る時に水着になるが、お風呂と違うのはなぜだろう」という身近なところから話し始め、胸と性器、隠さないけど口は、体の中でも特に大事で、のぞいたり、むやみに触ったりしたらだめ、と教え、自分にとって大事なところは友達にとっても大事だよと教えた。
そのうえで、知らない人に「見せて」と言われたり、触られそうになったりしたら、「いやだ」と大きな声を出して逃げ、お父さん、お母さんや先生に伝えようと教えた。
お話のあと、子どもたちは人の絵を見て、大事なところに〇をつけるおさらいをした。松永高弘園長が性を題材にした絵本「だいじだいじどーこだ?」を読み聞かせし、もう一度、からだの大切さをみんなで確認した。
人の絵に〇をつけ、おさらい
松永園長によると、学校法人あおい学園に所属するあおい幼稚園(大矢知町)と桜あおい幼稚園では、3年前から性教育講座を続けている。最初は5歳児を対象に、2年目は4歳児と5歳児に、昨年度からは4歳児に実施し、5歳児には「男女平等教育」をする方針をとっているという。