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思い出の湘南色ふたたび! 「プラレールリアルクラス」113系を一足先にチェックしてみた!

鉄道ホビダス

text & photo:上石知足(鉄道ホビダス編集部)
協力:タカラトミー

※写真はイメージです。

 「プラレールリアルクラス」シリーズの4月新製品は、「113系近郊電車(JR東日本・湘南色)」です。湘南色の113系は東海道本線を中心に各地で活躍した車両ということで、馴染み深い方も多いことでしょう。
 今回はそんな113系がリアルクラスで新登場したというので、早速そのディテールや楽しみ方を、4月の発売より一足早くご紹介していきたいと思います。

【写真】プラレールリアルクラスから出る113系湘南色のディテールを一足早くチェック!

■東京口で活躍した113系

既発売のリアルクラスのほか、東海道線東京口の113系に縁がある車両たちを並べてみた。改修後の姿ではあるが、ちょうど東京駅丸の内駅舎も発売されていることから、写真のような東京駅らしい光景も作れる。

※現在発売されていない製品も含まれております。

 高度経済成長期真っ只中の昭和30年代。東海道線東京口も旅客が増大していきました。その当時活躍していた80系といった車両たちは2扉デッキ付きという構造で、増え続ける乗客を捌ききれなくなっていきました。
 こうした背景から、1962(昭和37)年に3ドアセミクロスシートの近郊型電車111系が誕生します。その後1963(昭和38)年末には同系のモーターの出力を増強した改良版113系が登場。以降も増備は続けられ、各地の直流電化路線に投入されました。東海道線東京口における113系は比較的長い期間活躍したことから、同形式の形態や編成のバリエーションは多岐にわたります。
 1986(昭和61)年には後継車となる211系が導入されますが、全てを置き換えるには至らず、そして民営化後には211系の車体をベースにした2階建てグリーン車サロ124・サロ125が組み込まれるなどの変化が見られました。
 そんな113系も寄る年波には勝てず、最終的にはE231系近郊タイプの導入で2006(平成18)年に東海道線東京口から姿を消しました。

■プラレールリアルクラスのディテールに迫る

編成はクハ111+モハ112+モハ113+クハ111のオーソドックスな4両編成。

 この製品は、113系のうち晩年の東海道線東京口で活躍した2000番代をプロトタイプとしています。ユニット窓特有の角張った窓枠、AU75形クーラー、シールドビームの前照灯などの特徴を、リアルさを重視した巧みなデフォルメにより表現しています。
 また、後尾車には運転台部分をモールドで表現。よく見るとブレーキハンドルは差し込まれておらず、後尾車であることを主張しています。このような芸の細かさには目を見張るものがあります。
 さらに、今回ハイタイプ・ロータイプの区別があるパーツはパンタグラフに限られ、クーラーパーツはそのままで立体交差などを通過可能です。これにはレイアウトで思う存分走らせたい向きには嬉しいポイントでしょう。既存製品と組み合わせて、往年の東海道線をモチーフにしたレイアウトを作ってみる…というのも楽しいかもしれません。
 なお、AU75形クーラーのパーツはハイタイプ・ロータイプの区別はありませんが、着脱可能な方式となっています。

■組み合わせ例は自分次第!大人も幅広い楽しみ方ができる製品

白糸川橋梁風に撮影した一枚。背景紙には『RM MODELS 310号』付録の「映える撮影&走行用背景紙 海岸風景」を使用。2025年3月現在、ネコパブショップでも取り扱いがある。

「ありがとう!快速アクティー211系」の2階建てグリーン車を繋げて、晩年の113系風にしてみた。案外雰囲気は出ているように思える。

 今回の製品も既存のものと組み合わせれば様々なシーンを再現できそうです。プラレールの「J-04 大きな鉄橋」を使って白糸川橋梁風の情景を作ってみるのも良いですし、すでに発売されているプラレールリアルクラスのうち、東海道線に馴染みの深い185系やブルートレインと並べれば往年の光景を楽しむこともできるでしょう。185系に関しては2025年3月現在再販がなされており、比較的入手しやすいのも好都合でしょう。
 加えて、先日発売された通常プラレールでのスポット製品「ありがとう!快速アクティー211系」にある2階建てグリーン車を繋げることで、湘南色の編成に1両だけ銀色の車両が挟まれていた晩年風の編成を楽しむことができそうです。

 プラレールの長い歴史の中で、待望の登場となった113系。実車同様に、プラレールでも幅広い活躍をさせたいところですね。

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