共働き家庭の夏休み対策|仕事と子育てを両立して夏休みを楽しむポイントとは⁉
「夏休みの間、子どもにいろいろな体験をさせてあげたいけど、共働きだから難しいかな…」「長期休暇中の子どもの居場所や過ごし方、どうしよう…」というママパパさんも多いのではないでしょうか。
この記事では、そのような共働き家庭のママパパさんに向けて、夏休み中の子どもの過ごし方や見守り方など、仕事と子育てを両立をするための方法について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
【夏休み】共働き家庭の子育ての課題とは
夏休みは子どもたちにとって楽しい時期ですが、共働き家庭にとっては負担も大きくなり、さまざまな課題が浮上します。夏休みをどう過ごしていけばいいのでしょうか。
ここからは、以下の3つの課題について解説します。
子どもだけでの留守番の不安子どもの食事準備と健康管理宿題の進捗をどう管理するか
子どもだけでの留守番の不安
共働き家庭にとって、夏休み中の子どもの留守番は大きな課題です。特に小学生以下の子どもを一人にすることには、不安がつきまといます。
注意しておきたいことを3つにまとめましたので、夏休みに入る前に、子どもと再度確認しておくとよいでしょう。
1.防犯の不安
玄関のチャイムが鳴ったり、固定電話に電話がかかってきたときは、昨今の社会状況を考えると、基本的には対応しない方がよいでしょう。
2.事故・ケガのリスク
包丁やカッターナイフ、ライターなどには触らないように伝え、危ないものは子どもの手が届かない所に置くようにしましょう。また窓やベランダからの転落事故も起こっていますので、その危険も伝え、窓際には、踏み台になるような物を置かないようにしましょう。
3.緊急時の対応
留守番中に緊急な出来事や想定外の状況が発生した場合の対応方法や連絡方法を事前に決めておきましょう。災害に見舞われた時の避難場所の確認や、急な体調不良の場合に頼れる近くの人が誰か、などの確認も親子でしておきたいですね。
そして常に、子どもとの連絡手段を確保し、定期的に連絡が取れるようにしておきましょう。
また、緊急連絡先は見える場所に貼っておくのがおすすめです。
子どもの食事準備と健康管理
夏休みは、学校生活と違い、毎日3食を用意しなければなりません。栄養バランスの取れた食事は大切ですが、忙しい中で毎食を手作りするのは難しいものです。作り置きや冷凍保存、簡単レシピを活用して家事の負担を減らす工夫をするとよいでしょう。
また、夏場は食中毒のリスクが高まるため、食品の保存方法や消費期限について、子どもにも基本的な注意点を共有しておくと安心です。
さらに、熱中症を防ぐためにも、水分補給は欠かせません。水や麦茶などを常に飲めるように準備しておきましょう。
最近では長期休暇に昼食を提供する学童保育も出てきていますので、それらも含め考えておくとよいですね。
宿題の進捗をどう管理するか
夏休みの宿題管理も大変です。親子で宿題の全体量を把握し、初日に内容を確認したうえで、カレンダーに計画的に割り振ってみましょう。「毎日少しずつ」を習慣化すれば、夏休み終盤に焦る心配も減ります。
「子どもが自分で管理できるか不安」という場合は、朝の15〜30分を「宿題タイム」として設定し、出勤前にいっしょに確認するのもおすすめです。短時間でもママパパが関わることで、子どもは集中しやすくなります。
また帰宅後は、「今日は順調に進んだ?」「わからないところはなかった?」など、宿題の進捗状況に関心を示し、声をかけましょう。
計画通りにいっていない場合は、外出中にLINEやメールで進捗を確認するのも有効です。写真を送ってもらえば、状況も把握しやすくなります。
自由研究や工作などママパパの手助けが必要な宿題は、週末に時間を確保していきましょう。
夏休み中の子どもの預け先選び
夏休み中の子どもの預け先選びは、共働き家庭にとって大きな悩みのひとつです。安全に過ごせる環境を確保しつつ、子どもにとっても充実した時間を提供するには、柔軟な対応が求められます。
ここからは、学童保育や祖父母の協力、サマーキャンプの活用など、子どもの年齢や性格に応じた預け先選びのポイントを紹介します。
学童保育を活用する
学童保育は共働き家庭にとって夏休み期間の強い味方です。平日の日中、子どもを安全に預けられる場所として多くの家庭が利用しています。
学童保育のメリットは、何といっても子どもの安全が確保されることでしょう。「子どもが一人で家にいるのが心配…」という不安を解消できます。
また、同年代の子どもたちと過ごせるため、社会性を育む機会にもなります。夏休みならではの工作や遠足などの楽しいイベントも用意されていることが多いのも特長です。そして、学習時間を設定している学童も多く、各自、夏休みの宿題に取り組むことも出来ます。
決まった時刻に学童へ行き、自主学習や遊び、昼食などの時間を過ごし帰宅しますので、夏休み中も、生活のリズムが保たれやすいでしょう。
祖父母や親戚に頼る
近くに祖父母や親戚がいる場合は、一時的に頼るのも方法のひとつです。「祖父母、親戚に頼るのは申し訳ない…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
どれくらいの時間と期間になるかなど状況によって変わりますが、頼れるのであれば感謝の気持ちを伝え、話し合って無理のない範囲でお願いするようにしましょう。
サマーキャンプを利用する
全国各地には多種多様なサマーキャンプがあり、子どもの年齢や興味に合わせて選べます。自然体験型、スポーツ特化型、学習型など、プログラムは実に豊富です。初めて参加する場合は不安を感じるかもしれません。
そんなときは、事前説明会に参加したり、口コミを確認したりして検討するようにしてみましょう。
キャンプでは、気候の急変など予期しない状況に遭遇することがあり、問題解決の力の向上にも役立ちます。また、ママパパと離れて過ごすことで、自立心も高まるでしょう。
ベビーシッターサービスを活用する
夏休み中すべての日程で子どもを預けるのは難しいけれど、「どうしても外せない仕事がある日」「祖父母に頼れない日」など、ピンポイントで預け先が必要になることもあります。
そんなときに便利なのが、ベビーシッターサービスです。会社にもよりますが、基本的に小学生でも見てもらえます。
自宅で見てもらえる安心感に加え、子どもの年齢や興味に合わせた対応も可能な場合が多いので、宿題を見てもらったり、読書や遊びの時間を充実させたりと、サポートも充実しています。
他に、ファミリーサポートという各自治体から委託を受けた団体が運営しているサービスもあります。
子どもの身守りだけでなく、習い事への送迎なども頼めます。民間に比べ安価なのですが、利用を希望する人が、サポートする側の人より多く、希望どおりに利用できないこともあります。そのことも含め、視野に入れて考えてみるとよいでしょう。
夏休みの子どもと過ごすためのコツ
夏休みは、子どもと過ごす貴重な時期です。限られた休暇を有効に使うには、事前の計画と夫婦の連携が欠かせません。ここからは、子どもとの夏休みを楽しく過ごせるコツを紹介します。
早めにママパパでスケジュールを共有しておく
ポイントとなるのは、夫婦間のスケジュール共有です。スケジュールを可視化し共有すれば、お互いに時間を有効に使うことができますね。
カレンダーアプリなどの共有ツールを活用し、優先順位や予備日も含めて調整してみましょう。子どもの予定も含めた「夏休みカレンダー」を作れば、家族全員で予定を把握しやすくなります。
家族旅行の計画を事前に立てておく
家族旅行は、夏休みの醍醐味ともいえる一大イベントです。休暇取得の確認と早めの予約で限られた時間を有効に使いましょう。
子どもの希望を取り入れて行き先を決め、予算や代替プランも準備しておくと安心です。旅行のしおりを子どもといっしょに作れば、旅行のワクワクが高まります。ぜひ子どもといっしょに計画してみてください。
子どもだけではなくママパパもいっしょに夏休みを楽しもう
共働き家庭にとって夏休みは大変な面もありますが、家族みんなで計画を立てれば楽しい時間にもなります。子どもといっしょに目標を決めたり、予定をカレンダーで共有したりすることで、コミュニケーションも図れます。共働きだからこそ、夫婦の絆が強まり、子どもへの愛情が増すこともあります。
夫婦で行動や予定を共有したり、協力し合って家事を分担することは、お互いの理解や思いやりの気持ちを高めるでしょう。また子どもに関わる時間を大切にするがゆえに、よりわが子を愛おしく感じることと思います。
ママパパは無理はせず、この機会に、一層家族の絆が深まる夏休みを計画してみてくださいね。