秦野市 プラ製品を焼却せず回収 ごみ減量の一環、4月から
秦野市が行うプラスチックの回収方法が、4月から変更される。これまで可燃ごみとしていた「製品プラスチック」は回収後に資源化。これにより可燃ごみ減量による処理施設の負担減や、プラスチック回収日が増えることで市民サービスの向上が期待されている。
これは2022年に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進に関する法律」に関する取り組みの一環。
秦野市では現在、プラマークの付いた製品の包装に使われているパック類・カップ類・トレー類などの「容器包装プラスチック」の回収が隔週水曜日に行われている。一方、文房具やおもちゃ、風呂・台所用品などの「製品プラスチック」は可燃ごみとして回収され、焼却されている。
回収方法の変更により市は4月から、「容器包装プラスチック」と「製品プラスチック」を『プラスチック』として一括回収。2023年度に3万2690トンだった市内のごみ排出量を31年度に3万2540トンとする目標を掲げる中、「製品プラスチック」を資源として回収することで可燃ごみ減量につなげる考えだ。また、これまで隔週だったプラスチックの回収日が毎週水曜日となることで、市民の利便性向上に寄与するとしている。
昨年、一部地域で実証実験
一括回収に先立ち昨年6月から7月、小金沢自治会でモデル事業が行われた。事業を体験した地域住民からは「プラスチックを毎週出せるのは便利」「プラスチックが汚れていたり、ペットボトルが混入していたこともある」などの感想が上がっている。
市環境資源対策課の担当者は「以前から寄せられていた『プラスチックの回収日を増やしてほしい』という市民からの要望が実現でき、市民サービスが向上するとともに、可燃ごみの減量にもつながる」としつつ、「プラスチックと同じ日が回収日となるペットボトルとは分けてください」と注意を促す。