「さがみはらSDGs認証企業」を紹介 助け合いで働きやすさへ 東神興業株式会社
SDGsの理念に基づいて環境や社会に配慮しながら地域貢献活動に取り組む市内の企業を「さがみはらSDGs推進企業」として市が認証を行っている。このコーナーでは2024年度に認証された南区の企業を紹介する。
県や市から道路や橋、下水道などの公共工事を行っている東神興業株式会社(下溝)。現在の代表取締役社長、白井健一郎さんの祖父が1951年に創業、相模原市ができる以前から地元の企業として根付いている。
同社がさがみはらSDGsパートナーになったのは2021年。本業である下水道工事はSDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」に直結。8年ほど前に建てた社屋に太陽光発電を導入するなど、企業としてSDGsを発信したい思いもあった。
休暇制を「規定」
昨年から推進企業の認証を目指し、産休や育休、介護休といった休暇制度を改めて規定した。「社員からの『休み使えますよね』ではなくこちらから『使えるよ』と積極的に発信していきたい。みんなが長く働いてくれることにつなげていければ」と白井さんは力を込める。
実際に制度を利用した社員はまだいないが、規定を整備したことで社員同士が『何かあったらカバーし合おう』という連帯感が生まれたという。社員は「休み自体は全くないわけではなかった。改めて規定し、認証を受けられたことは今までの積み重ねもある」と話す。
認証を通じ「もっと多くの企業にSDGsの認証を発信できるよう活動したい。業界のイメージも良くしていけたら」と白井さんは意気込んだ。