アイエム読者に聞いた、2024年に良かった展覧会は?
新しい年がスタートしましたが、改めてアイエム読者に聞いた『2024年に見た展覧会で、一番良かった展覧会』を3回にわけてご紹介します。実際に展覧会に行った人だからこそわかる、会場の雰囲気やおすすめのポイントなど。他会場に巡回する展覧会もあるので、見逃した方は要チェック!
第1回(1月16日更新)特別展「はにわ」 / 田中一村展 / 物、ものを呼ぶ / デ・キリコ展
第2回(1月23日更新)マティス 自由なフォルム / 塩田千春 つながる私(アイ) / 大吉原展 / ポケモン工芸展
第3回(1月30日更新)宇野亞喜良展 / モネ 睡蓮のとき / 美しい春画 / 法然と極楽浄土
「見せ方も魅力的」「グッズもかわいい!」
東京国立博物館 特別展「はにわ」
埴輪が国宝に指定されてから50年を記念した特別展。「踊るハニワ」や5人〈挂甲の武人〉はじめ、各地から優品が集結しました。
見逃した方は →「全身武装の「挂甲の武人」、5体が初めて一堂に ― 特別展「はにわ」(レポート)」
東京国立博物館 特別展「はにわ」会場
みんなの感想
当時の人たちの暮らしぶりや埋葬等の風習を知ることができる。グッズもかわいい!
はにわに関して、一生に1度開催されるかされないかといえるレベルの大きな企画展で、かつ全国の博物館資料館が協力して展示しているという点で感動的。
現代にあった展示、ハニワのポップさを活かした宣伝、真新しいハニワのイメージ
滅多に生で見ることの出来ない貴重な出土品をたくさん見られてすごい迫力でしたよ〜!
見逃した方は →「全身武装の「挂甲の武人」、5体が初めて一堂に ― 特別展「はにわ」(レポート)」
巡回情報
九州国立博物館 特別展「はにわ」
2025年1月21日(火)〜5月11日(日)
九州国立博物館 特別展「はにわ」
「未知の画家だった」「驚いた」
東京都美術館「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」
東京都美術館でこの秋開催された「田中一村展」。没後に人気が爆発、奄美大島で描かれた濃密な花鳥画に心をうたれた方も多かったのでは?
見逃した方は →没後に人気沸騰、田中一村展の決定版 ― 東京都美術館
東京都美術館「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」会場
みんなの感想
純粋に絵が美しい、色彩がすばらしい
作品の素晴らしさはもとより、一村の生涯が辿れるような展覧会。学芸員さんの功績にも感じ入った。
色彩の豊かさが独創性を表している一方で、身近な自然を愛されている素朴さもあり、とても引き込まれました。
見逃した方は →没後に人気沸騰、田中一村展の決定版 ― 東京都美術館
「リニューアル前に」「初めて」
出光美術館「物、ものを呼ぶ ─ 伴大納言絵巻から若冲へ」
帝劇ビルの建替計画により、2025年1月からしばらく休館となる出光美術館。4回連続で開催されたコレクション展の最後は、伊藤若冲の升目描きやふたつの国宝など、豪華なラインナップでした。
見逃した方は →美のバトンを繋げて ー 出光美術館、現在の空間で最後のコレクション展
出光美術館「物、ものを呼ぶ ─ 伴大納言絵巻から若冲へ」会場
みんなの感想
休館してしまうので1度行こうという気持ちで行った。展示物の内容が素晴らしく、特に初めて見た伊東若冲の鳥獣花木図屏風に圧倒された。
出光美術館の持つ代表作を一挙に見られたから。
酒井抱一の十二ヵ月花鳥図屏風を2種類比較して見られた。
見逃した方は →美のバトンを繋げて ー 出光美術館、現在の空間で最後のコレクション展
「引き込まれた」「見事」「幻想的!」
東京都美術館「デ・キリコ展」
形而上絵画で20世紀美術に衝撃を与えた巨匠。日本では10年ぶりとなる大規模展で、初期から晩年までの絵画が網羅的に紹介されました。
見逃した方は →前衛画家を震撼させた「形而上絵画」の衝撃 ― 東京都美術館「デ・キリコ展」
東京都美術館「デ・キリコ展」会場
みんなの感想
原画だけでなく会場の統一感のある空間作りが特に気に入りました。壁の色が良かったです!
構成の妙に尽きる。これほど章立てでの展示が成功している例は経験がない。見事だった。
デ・キリコの画業を順序立てて見ることができ、画風の変遷がとてもわかりやすく、見応えがあった
見逃した方は →前衛画家を震撼させた「形而上絵画」の衝撃 ― 東京都美術館「デ・キリコ展」