【ゆる薬膳で春の養生 齋藤菜々子流からだ整えごはん】牛肉と春にんじん、たけのこのピリ辛みそ炒め
〝薬膳″は、中医学(中国の伝統医学)の考え方で、日々の食事で心とからだを整える料理のことです。春のからだに合う食材とおいしい食べ方をご紹介しますが、薬膳では調理方法にはそうこだわらなくてもよいので、まずは食材とその働きだけでも覚えると、献立に迷ったときにも役立ちますよ(齋藤)
少し辛みのある味つけは牛肉にピッタリ。春にんじんは太めに切って蒸し焼きにし、甘みを引き出します。
【レシピ】牛肉と春にんじん、たけのこのピリ辛みそ炒め
1 にんじんは4~5cm長さ、1cm角の棒状に切る。たけのこは穂先はくし形切り、根元は7~8mm角の棒状に切る。にんにくはみじん切りにする。牛肉は大きければ食べやすく切り、ボウルに入れ、Aを加えてもみ込む。Bは混ぜ合わせておく。
2 フライパンにごま油小さじ2を中火で熱し、にんじんを加えて炒める。油が全体に回ったら水大さじ1を加え、ふたをして弱火で5分間蒸し煮にする。
3 にんじんが柔らかくなったら端に寄せ、にんにくを加えて炒める。香りがたったら牛肉を加えて炒め、肉の色が変わってきたらたけのこを加えて炒め合わせる。Bを加えて混ぜ、全体になじませる。
[1人分330kcal 調理時間15分]
【教えてくれた人】齋藤菜々子(さいとう・ななこ)
料理研究家。国際中医学薬膳師。身近な食材だけでつくれる薬膳を提案している。日々の暮らしで実践しやすいよう、少ない食材でも手軽においしくつくれるレシピが人気。
撮影・木村 拓(東京料理写真)
スタイリング・朴 玲愛
取材&文・岡村理恵
NHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』2025年4月号より抜粋