【負債総額は約6億円】商業印刷などの株式会社エンジュ(新潟県新発田市)が破産申請へ、需要減や競合激化で低迷
東京商工リサーチ新潟支店によると、商業印刷などの株式会社エンジュ(新潟県新発田市、設立1995年12月21日、資本金4,000万円、斎藤節社長)は、12月15日、債権者に対し弁護士名で通知を出し、事後処理を岩渕浩弁護士(岩渕浩法律事務所、新潟市中央区)に一任した。今後は破産による整理を予定している。
負債総額は2023年9月期時点で6億1,437万円。
エンジュは、1934年6月に印刷出版業を目的に合資会社を設立。以後業容を固め、株式会社への移行を検討したが、合資会社から株式会社への商号変更ができないため、1995年12月、新たに同社を設立し、事業を継承。
オフセット印刷による各種印刷物の製造を手掛け、折込チラシの他、事務用印刷物、定期刊行物の印刷を行い、2012年9月期は8億1,259万円の売上高を計上していた。
しかし、折込チラシの需要低下や同業他社との競合もあり、売上高は減少基調を余儀なくされ、2023年9月期の売上高は3億3,033万円に減少していた。
また、損益も赤字の状況が続き、債務超過額も1億2,035万円に拡大していたもので、事業継続は困難と判断し、今回の事態に至った。