JR横須賀駅前踏切内 視覚障害者の横断、安全に 県がエスコートゾーン初設置
体の不自由な人でも支障なく活動できるバリアフリー化を進める神奈川県は、視覚障害者の踏切横断を支援する取り組みをスタートしている。横須賀市には3月21日、JR横須賀駅横の「横須賀踏切」にエスコートゾーンが設置された。市内の設置は初だという。
ブロックで方向を誘導
エスコートゾーンとは、横断歩道や踏切内の中央部に点状の突起を直線に配置したもので、視覚障害者の歩行方向を誘導するブロックのことを指す。道路に斜めに敷かれた横断歩道や直角に交わらない変則的な交差点など、方向感覚を失いやすい場所に設置されるケースが多い。これまで踏切内は、線路と道路の管理主体が異なることなどの理由で設置が進んでいなかった。
県内29ヵ所設置へ
2022年に奈良県で発生した踏切内における視覚障害者の死亡事故を受けて、安全対策の機運が高まり、国土交通省は「道路の移動等円滑化に関するガイドライン」を改定。県では、24・25年度の2カ年計画で、県道に接し一定の基準を満たす29カ所で設置を進めている。今回の同踏切への設置もこの計画の一環。県内では3月27日現在、伊勢原市と松田町に設置されている。県が三浦市へ整備する予定はない。
横須賀市管轄の道路に接面する踏切内については、現状未整備で、県と連携し、各鉄道事業者と設置に向けた協議を進めているという。
横須賀市視覚障害者協会で自身も全盲である白石敏夫会長(74)は「市内で設置が進み良かった。(踏切内で)事故にあったことはないが、危険な思いをしたこともある。エスコートゾーンは歩行者が安心して歩ける材料になる。今後も多くの場所で整備が進んでいけば」と期待を寄せる。