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スキージャンプ男子ワールドカップ通算勝利ランキング 小林陵侑が歴代7位に浮上

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小林陵侑,Ⓒゲッティイメージズ

小林陵侑が札幌大会で通算34勝目

札幌・大倉山ジャンプ競技場で16日に行われたスキージャンプ男子のワールドカップ札幌大会(第2日)で、前日15日に今シーズン初優勝を果たした北京オリンピック金メダリストの小林陵侑が逆転優勝した。

15日の初優勝で勢いに乗った小林は、16日の1回目も132メートルを飛んで2位。2回目は137メートルのビッグジャンプで逆転優勝を果たし、歴代単独7位に浮上するワールドカップ通算34勝目を挙げた。

3月にノルウェーで行われる世界選手権に向けて視界良好。2022年北京オリンピックの個人ノーマルヒルで金メダル、個人ラージヒルで銀メダルに輝いた日本のエースは、来年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでも主役を張ってくれそうだ。

小林は現在28歳。2018-19シーズンにはワールドカップで13勝、2021-22シーズンには8勝した実績もあり、グレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)が持つ53勝の通算最多勝利記録更新も決して夢物語ではない。ワールドカップの通算勝利数は下の通りとなっている。

最多記録はシュリーレンツァウアーの53勝

53勝の最多記録保持者シュリーレンツァウアーは2008-09シーズンと2012-13シーズンの2度、総合優勝に輝いた。2008-09シーズンには最長タイ記録となる6連勝をマーク。オリンピックでも2010年バンクーバー大会個人ノーマルヒルとラージヒルで銅メダル、団体ラージヒルで金メダル、2014年ソチ大会団体ラージヒルで銀メダルを獲得した。

2位のマッチ・ニッカネン(フィンランド)は日本でもご記憶の方も多いだろう。ワールドカップ通算46勝を挙げ、4度の総合優勝。1988年カルガリーオリンピックでは個人70メートル級、90メートル級、団体90メートル級の3種目で金メダルを獲得したフィンランドの英雄だ。日本では「鳥人」と呼ばれた。

ニッカネンに迫るのが3位のシュテファン・クラフト(オーストリア)。今シーズン2勝を挙げて通算45勝とし、あと1勝でニッカネンに並ぶ。

続いてアダム・マリシュとカミル・ストッフのポーランド勢が39勝で4位タイ。6位はヤンネ・アホネン(フィンランド)が36勝で続いている。アホネンはオリンピックに7度も出場しながら個人ではメダルを獲得できなかった。

ちなみに、自身が持つワールドカップ出場のギネス記録を579試合に更新した52歳の葛西紀明は通算17勝。ミラノ・コルティナ大会で9回目のオリンピック出場を目指している。

34勝で7位の小林はアホネンの記録まであと2勝。アホネンを超えれば、マリシュ、ストッフを抜き去って歴代4位に浮上する日もそう遠くないだろう。一体この先どこまで飛んでいくのか。飽くなき挑戦は続く。

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記事:SPAIA編集部

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