猫がやりがちな『お部屋荒らし』8選 猫たちの“犯行”を予防するための対策も
猫がやりがちなお部屋荒らし
1.壁紙がボロボロになる
猫のいる家の壁紙がボロボロになるのは、宿命です。紙、ビニール、布などいろいろな素材がありますが、どうしても継ぎ目ができてしまいますので、その継ぎ目などをきっかけに、猫の爪とぎの犠牲となってボロボロにされてしまいます。
特に、玄関の近くの壁、窓の周辺、部屋の出入り口付近など、外や部屋との境目になる部分の壁が狙われやすい傾向にあるようです。
2.木製品の家具が傷だらけになる
爪とぎを行う場所は、壁だけにとどまりません。木製の家具も格好の餌食です。テーブルや椅子の脚、棚なども、猫の爪とぎによる傷跡がたくさんつけられる場所です。
3.襖や障子の紙がビリビリに破かれる
襖や障子などの紙素材の建具も、ビリビリに破かれてしまうことが多いです。爪とぎだけではなく、開けようとして爪を立てたら破れてしまった、簡単に破けるのが面白くなって遊んでしまったという感覚もあるかもしれません。
4.不安定な高さのある物を倒される
ある程度の高さがある物を置いておくと、倒されることがあります。我が家では、玄関脇に置いていた姿見や、脱衣所に立てかけておいた室内用の物干し台を倒されました。
姿見は割れ、周囲に破片が散乱して危険な状態になりました。また物干し台を倒したときに、猫も額から出血するような怪我をしてしまいました。物を倒されると危険が伴うことも多いので、注意が必要です。
5.ソファやクッションなどの布製品がボロボロになる
ソファ、椅子の座面、クッション、カーテンなど、布製品も爪とぎでボロボロになりがちです。特にソファや椅子の座面、クッションには飼い主さんのニオイがついているため、猫のお気に入りの場所になりやすい傾向があります。
6.畳がボロボロになる
畳もボロボロにされることが多いです。普段歩くときには爪を隠していますが、畳の目が爪とぎに良い塩梅だと感じる猫が多いようで、畳の部屋に入ると爪とぎをする猫がいました。そのため、我が家の和室は、入り口の畳だけがボロボロになっています。
7.しまい忘れたものがなくなる、壊される
買い物から帰ってきて人心地ついている間に、買い物袋をいたずらされることも多いです。以前、じゃがいもの入ったスーパーの袋を出しっぱなしにしていたら、猫がいたずらをしてボロボロにした挙句、体に絡み付いてしまい大騒ぎになったことがありました。
他にも、うっかりしまい忘れたものや出しっぱなしにしていたものがあると、どこかに持っていかれてなくなったり、壊されたりすることがあります。
8.ゴミ箱が荒らされる
ゴミ箱は、中から食べ物のニオイなどがするため、猫にとって魅力的な場所のようです。自由に中を覗けたり手を出せるようにしておくと、留守中にゴミ箱を荒らして中身を床にぶちまけたり、中に入っていた生ゴミを食べてしまったりするため注意が必要です。
また、荒らされるのはゴミ箱だけとは限りません。棚の扉を開けて中の物を取り出してしまう猫もいます。
予防するための対策
市販の対策グッズを活用する
壁紙や襖などの爪とぎに関しては、対策用の保護シートが市販されています。また、障子への対策としては、和紙ではなくプラスチック製の障子紙を使用するという対策法もあります。棚の扉には、市販のストッパーやベビーガードの装着が、猫にも有効です。
猫にとって爪とぎは必要不可欠な行動です。古い爪を新しい爪に入れ替え、マーキングを行い、ストレスを発散させることができるからです。そのため、今まで爪とぎをしていた場所を使えなくした場合は、必ずその近くに猫専用の爪とぎ器を設置してください。
物を出しっぱなしにしない
買い物をして持ち込んだ物などは、すぐに片付けて出しっぱなしにしないことが肝心です。見慣れない物が持ち込まれると、「何だ?」と言いたげに近づいて、ニオイを嗅いだり触ったり舐めたりして確認を行うのが猫なのです。
猫の入れない部屋を作り危険な物はそこに片付ける
猫が入れない部屋を1つ作り、そこに壊されたくない大切な家具や、倒れやすいような危険な物を片付けることをおすすめします。姿見など、毎朝出勤時に玄関脇でチェックをしたいという場合は、壁掛け式の飛び乗れないようなタイプの製品を選ぶと良いでしょう。
蓋付きのゴミ箱を使用する
ゴミ箱は蓋の付いているタイプにし、シンク内の生ゴミ入れは、溜めずに調理後すぐにゴミ箱に捨てるよう習慣づけましょう。また猫には危険な食材もたくさんあるため、ゴミ箱だけではなく、普段から食材を出しっ放しにしないよう習慣づけることも大切です。
思い切って諦める
お気に入りの家具や装飾品で飾り付けて豊かな気持ちで暮らすことと、猫と一緒に暮らすことで生活を彩り豊かにすることを両立するのは、難しいことが多いです。
モノには必ず寿命があります。どんなにお気に入りの家具でも、いつかは廃棄する時が来るはずです。また壁紙や襖、障子なども、定期的にメンテナンスが必要です。
さらに、猫も歳を重ねて落ち着いてくると、若い頃よりもお部屋荒らしの被害が減っていきます。愛猫が落ち着くまでは、ある程度のお部屋荒らしには目をつぶり、落ち着いてきた時点でまとめてメンテナンスを行うという考え方も、飼い主さんの心を安らかにする役に立つことでしょう。
まとめ
お部屋荒らしにもいろいろなパターンがありますが、よくあるのが、建具や家具をボロボロにされる、置いておいた物が倒されたり壊されたりなくなったりする、ゴミ箱が荒らされるといったような被害です。
しかし、単に部屋が荒らされるというだけではなく、そのまま猫の怪我や異物誤飲事故につながるケースもありますので、しっかりと飼い主さんが対策を行うことで、安全を確保してあげましょう。