『ワイルド・スピード』ハーゲンダッツとコラボCMでワイルドじゃないスピードに ─ フルスピードで走るのが俺の人生だったのに
人気カー・アクション映画『ワイルド・スピード』シリーズと、米アイスクリームブランド「ハーゲンダッツ」がコラボレートした、アメリカ最大のスポーツイベント「スーパーボウル」向けのCMが公開された。ワイルド・スピードが、ワイルドじゃないスピードでドライブを楽しむ内容だ。
ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットがマッスルカーのギアを入れ、思いっきりアクセルを踏んで発進する。ドラマチックな音楽をバックに、タイヤが煙を上げながら車は海岸沿いを映画さながらに爆走。助手席にいるミシェル・ロドリゲス扮するレティが後ろを振り返っったため、何者かに追跡されているのかと思いきや、後部座席から取り出したのはハーゲンダッツのアイスクリームではないか。
すると、突然音楽がメローなラブソングに変わり、アイスクリームをかじるレティをドムが笑顔で見つめ、全く『ワイスピ』らしくないムードに一転。夕日がきらめく中、ドムもハーゲンダッツを手にドライブを楽しんでいると、リュダクリス演じるテズがジープに乗って登場する。
何だかいつもと調子が違う2人を見て、テズが「よお、ファスト・ライフはどうなった?」と声をかけると、ドムが「今日はなしだ」と返答。その答えにテズは、「何だって?冗談だろ」と言いながらドムたちを追い越していく。
ドムが音楽のボリュームを上げると、シリーズの原題「Fast and Furious」をもじった「Not So Fast Not So Furious(そんなに速くないし、そんなに激しくもない)」とのテロップが表示され、ドムとレティは海岸沿いのドライブを続ける。ハーゲンダッツの美味しさのせいで、「フルスピードで走るのが俺の人生」だったドムは、すっかり安全運転になってしまったようだ。
CMではまったりムードのドムだが、現在『ワイスピ』シリーズは、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)の続編『Fast X Part2(原題)』の撮影に入り、勢いづいている。原点回帰が示唆されている第11作には、『ワイルド・スピード MAX』(2009)で爆発したはずの1970年製シボレー・シェベルSS 454がする模様で、ディーゼルは、物語の一部の舞台がサーガの原点であるロサンゼルスに戻ることも示唆していた。
『Fast X Part2(原題)』は2026年3月までの公開を目指すとされているが、現時点で米国公開日は未定。
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