「骨形成は20歳まで」 峯小で骨の健康講演会
市立峯小学校(石渡範子校長)で5月22日、講演「みんなのからだの骨のはなし〜コツコツちょきんで丈夫な骨をつくろう〜」が実施され、同校児童の保護者ら約50人が参加した。
同講演は急激に骨密度が増加する時期において骨粗しょう症予防に関する正しい知識を発信し、将来の骨粗しょう症リスクの低下と生涯を通じた健康の保持増進を目指すことが目的。金子宣治元保土ケ谷区長(2005〜08)の主治医である大田光俊医師(聖隷横浜病院整形外科)から「骨粗しょう症予防の重要性について広く普及啓発をしたい」と相談を受け、同校の石渡校長への橋渡し役となり実現した。
当日、大田医師のほかに神奈川県骨粗鬆症メディカルスタッフの会代表世話人でかわさき整形外科・リウマチクリニック看護師長の林綾野さんも登壇。全国の骨粗しょう症患者約1600万人のうち9割の1450万人が未治療であることや、骨強度の低下によって骨折のリスクが高くなる疾患であることをレントゲン画像などと合わせて紹介された。また、骨が作られるのは20歳までなので、それ以降は骨を減らさないために骨形成の基礎知識、睡眠、栄養、運動が大切であるとした。
講演終了後には骨量の測定体験が行われ、多くの参加者が体験していた。50代の女性は「とてもためになる話を聞くことができた。骨密度測定は低い数値だったので受診しようと思う。子どもにも骨粗しょう症予防の大切さを伝えたい」と話した。