<わかる人いる?>「子どもの中学・高校の学歴は親が作ったもの」という考え方があるけれど、本当?
一昔前に比べて大きく増えたと言われる教育費。一方でお金だけでなく、子どもの可能性を開花させる習い事に手間をかけたり、受験のために情報収集して一緒に頑張ったりと、子どもの学びや学歴は子どもが小さいほど親の関わりの影響が大きくなってくるかもしれません。先日はママスタコミュニティには、子どもの学歴に関するこんな投稿が。
『子どもの中学、高校の学歴は親が作ったものなんだって。どう思う? その通りだと思った』
投稿者さんは「子どもの中学と高校の学歴は親が作ったもの」という言葉を聞き、その通りだと思ったそうです。子どもの学歴を親が作るとはつまり、「子どもの進学のためのお金や環境を親が用意して、子どもを導いた」という意味でしょう。この投稿にママたちからはどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。
中学受験は「親が作ったもの」かも?経済力、子どもへの誘導…
『中学受験は子ども誘導して頑張らせている親が大半だよね。中高一貫はまさにそうという感じがする』
『大学まで含めてそう思う。遺伝、経済力、家庭教育、適度な関わり』
『今の大学受験は親の経済力がかなり影響するからね。「東大京大早慶に受かったけど、親は何にもしてません」なんて家庭だって、塾代をたんまり出していたりするし』
『そんなの当たり前。遺伝はないよ。環境が整ったから遺伝子にスイッチが入っただけ。生かす殺すも親次第』
投稿者さんのように「子どもの中学と高校の学歴は親次第」と考えているママたちの意見から見ていきます。親の頭のよさが子どもに遺伝すると考える人もいれば、遺伝ではなく学習環境を親が整えたことで子どもの勉強のスイッチが入ったと考える人まで、さまざまいました。それなりの塾代を払って塾に行かせたり、家庭のなかで学習環境を整えたり、学ぶ楽しさを教えたり、親子で進路についてしっかり話し合ったり。特に中学受験については、小学生というまだまだ勉強にスイッチが入りにくい年齢の頃から、「親が受験に向かって一緒に伴走するからこそ合格できるもの」だと考えているママは多い様子。塾代や学費という経済面だけでなく、子どもを上手に勉強モードに誘導できるかどうかという行動面についても、親の頑張りによって子どもの進路が決まると考えるママたちがいました。
中学校はともかく、高校以降の道は自分次第かも?
『教育に関心のある親の子と、そうではない親の子の差という意味ではそうかも。でも子ども自身の関心と能力の差はある。親が作ったとまで言えるかどうか微妙』
『中学受験当たり前で育った家庭ならそうだとは思う。金銭面も大きく関係してくるし。でも高校は本人が頑張れよとしか思わないかな』
『伸ばすのも潰すのも親。頑張ってもできない子はいるのに、無理をさせて人格までおかしくする親もいるね』
「中学校と高校ではまた事情が変わってくる」という意見もありました。中学受験については、まだ将来の夢や行きたい大学などがよくわからないなかで、親が希望する中学校に誘導できるかもしれません。しかし高校受験は「本人が自分の行きたい高校を選び、自分の努力によって合格を勝ち取るもの」という考えを持っているママたちがいました。ただその一方で「親が頑張りすぎることで子どもが潰れてしまう」というエピソードも寄せられていました。親が環境やお金を用意しても、子ども本人が勉強する意味や努力するモチベーションを持っていなければ、勉強を強要されるプレッシャーで精神的につらくなってしまうことも。本人の適性や希望を親がしっかりと受け止め、できる範囲で協力してあげることが親の務めなのかもしれません。
「親が学歴を作る」は言い過ぎ。子ども本人の努力の結果だよ!
『環境や金銭面は親がしてあげられるけど、最終的に子どもの努力だと思う』
『兄弟姉妹でも格差は生まれるから遺伝や環境だけが要因ではないと思うよ』
『言い過ぎかな。子どもに情報提供や受験のための環境作りをしても、子ども自身が意思を持って努力を続けないとうまくいかないと思うけど』
『もし親が一生懸命いい教育環境を作ったとしてその環境があっても、素質がなければ中学でも高校でも学力は伸びないだろうし、芸術やスポーツで能力が開花することはないだろうね。親がどんなに頑張ったって、ダメなものはダメだということ。どこかで見極めてそれを受け入れないと、人によっては「親がちゃんと手をかけてあげないから」とか言ってきて、悔しいと思っちゃうだろうね』
「子どもの中学と高校の学歴は、親の頑張りによって作られるものかどうか」をママたちに尋ねていた今回の投稿。小学生のうちから受験に対して意識を持たせ、お金をかけて学習環境を作り、時にルールで縛りながらも志望校に合格させると考えれば、たしかに親が大いに影響しているのでしょう。しかしそれを「親の手柄」「親が作ったもの」とまで言い切ることはできないかもしれません。ママたちからは「結局は子どもの努力次第」「きょうだいでも違うから、遺伝や環境だけが要因ではない」という意見がありました。同じことをしても勉強を頑張る子もいれば、そうではない子もいることでしょう。それに「子どもの学歴は親のもの」と言い切ってしまえば、子どもの努力を蔑ろにしているとも言えます。もし結果が伴わなければ「私たちがこんなに頑張ってお金も出したのに」と親自身も苦しんでしまう可能性も。大事なことは子ども1人ひとりと向き合い、子どもの希望や努力の方向性を見極め、子どもにとって一番いい進路に賛成することなのかもしれませんね。