港南区・栄区 戦中の記憶を辿れる施設
終戦から79年が経過し、今年も8月15日の終戦の日を迎える。戦争を知らない世代が増える中、過去の記憶をどのように伝えていくのか。本紙では港南区・栄区で「平和」について学べる施設を紹介する
あーすぷらざ
本郷台駅徒歩約3分の場所にある神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)の国際平和展示室(5階)では神奈川県民の戦争体験や歴史について学ぶことができる。
同展示室では日本と世界における戦争の歴史がわかる年表や、戦時下の暮らしぶりがうかがえる数々の資料が展示されている。展示品は約400点。一部は実際に触れることが可能だ。2階の映像ライブラリーでは、戦争に関連する書籍を合わせて読むことができる。
また、5階の映像ホールでは1945年のシベリアを舞台にした「ラーゲリより愛を込めて」を上映する。当初、上映日は8月17日(土)のみだったが、29日(木)が追加された。当日は先着120人で入場無料。
国際平和展示室を含む常設展示室の開館時間は午前9時から午後5時(入場は4時半)まで。休館日は祝日を除く月曜日。観覧料は未就学児無料。小・中学生100円、高校生・学生・65歳以上が200円、大人は400円。【電話】045・896・2121
かながわ平和祈念館
上大岡駅から徒歩約10分のかながわ平和祈念館は戦後50年の節目にあたり、戦争体験を風化させずに次の世代へ伝えるために整備された施設。神奈川県遺族会によって管理されている。1階の展示ホールでは戦没者の遺品やその「いわれ」、戦争体験手記など200点以上を展示。2階には遺族会が行ってきた遺骨収集の様子をまとめたボードが展示されている。
開館時間は午前9時から午後5時(展示ホールは4時30分)まで。入場無料。【電話】045・842・4243