ジュビロ磐田、明治大との練習試合で3−0。残留争いの中、控え組が猛アピール!藤川虎太朗2得点!金子翔太「チームを助けたい」
藤川虎太朗が2ゴール
ジュビロ磐田は11月10日、ヤマハ大久保グラウンドで明治大と練習試合(45分2本)を行い、3−0で快勝しました。前日のガンバ大阪戦でベンチ入りしなかった控え組中心で臨んだ磐田は3−6−1の布陣。前半26分、1トップで先発した藤川虎太朗選手が2列目でスタメン出場した金子翔太選手のスルーパスに反応して先制しました。
さらに42分には、磐田ユース所属で2種登録されている山本将太選手が左足を振り抜いて2点目を奪いました。後半はセットプレーから押し込まれる場面もありましたが、39分に再び藤川選手が相手DF裏に抜け出して3点目を奪い、試合を決めました。
横内昭展監督の話
「実は去年明治大と(非公開で練習試合を)やって負けていた。その時の選手も何人かいて悔しい思いをしている。大学でトップクラスの相手。油断すればやられてしまうので、みんな集中していた。
公式戦のような気持ちで入ってくれた。(2得点の藤川選手について)ポジションも一番前で2点とも彼の良さを出してくれた。後半はユースや練習生が入ってコンビネーションが難しかったと思うが、それでも背後に抜け出して、きっちり決定力を見せてくれた。
彼だけではなくこの時期、試合数も少なくなって、きょう出たのは難しい状況にいる選手たち。次のマリノス戦に向けて少しでもチームの力になりたい、そのためにはメンバーに入らないといけないという姿勢を全員見せてくれた。
うれしい悲鳴じゃないが、(メンバー選考は)悩むんだろうな。そんなプレーをみんなしてくれた。(山本翔太選手について)ユースの選手は2部練習に参加している。いいプレーをしていたが、きのう90分プレーしているので前半で交代させた」
金子翔太選手の話
「(2列目でフル出場し1点目をアシスト)プレッシャーのかけ方がガツガツくる相手だった。左のシャドーだったが、立ち上がりに10~15分やっていて、普通にポジション取ってもうまくいかないと思い、トップ下気味でプレーしていた。
(ボランチの)川合徳孟と平川怜がすごくいい距離感でやっていたので、それがうまくいってアシストもできた。1点目のあのアシストは今年で一番いいアシストだった。
大学生相手に負けられない。相手の弱点をうまく突きながら臨機応変にいろいろやっていて楽しかった。きょうはペイショットもいなかったし、自分で周りと合わせながらやっていた。
(残り3試合へ)チームがこういう状況で多くの試合に出場していないので非常に悔しいシーズン。出られる時間が何分か分からないが、そこでチャンスをものにするだけ。
苦しい状況だからこそ、今まで出られなかった選手の奮起が必要。それは自分だと思っている。プロとして準備を怠らず、結果をものにする準備をするだけ。自分が入った時にいかにチームを助けられるか。チームの穴を自分がふさぎたい。
諦めずにやれているからこそ、結果が出ていないのがもどかしい。出ている選手も悔しいだろうし、出ていない選手はもっと悔しい。悔しさは言葉でいい表せない。ピッチに出た時に爆発させる。
上原力也もゴールを取った。個人的に横さん(監督)から『いつでも出られる準備をしてくれ』と声を掛けてもらっている。きょうはアシストだけだったが、直近の練習試合でもずっとゴールを取っていて横さんも見てくれている。ここぞの場面で使いたいと思われるプレーヤーでありたい」
藤川虎太朗選手の話
「(前半の先制点について)ボールを中盤で回してくれて自分は最後、うまく仲間と合わせて動いてそこにパスが来た。金子翔太君とプレー中も話していて、スルーパスにワンタッチでうまくいって良かった。
(後半のチーム3点目について)相手のラインが高くてブラインドから入っていくとなかなか捕まえ切れていなかった。そこは何回も動き出しして、ボールが出なくても続けることによって、チャンスがきた。最後までやめなくてよかった。
(リーグ戦残り3試合に向けて)一人一人が毎日の練習で出すのが全て。点を取っても調子に乗らずに、切り替えや球際をベースの部分でやらないといけない。続けていきたいと思っている」